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木に登る新種のカニ、香港で発見される

新たに発見されたカニ「HABERMA TINGKOK」は木の枝の上を歩いていました。

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 香港で木に登る新種の陸生カニが発見されたと、海外の研究者が報告しています。


発見されたカニ(写真:Dr. Peter K. L. Ng)

 「HABERMA TINGKOK」と呼ばれるこの新種のカニは、香港大学とシンガポール国立大学の研究者が発見。調査で収集した個体はすべて、引き潮の時に高さ1.5~1.8メートルの木の枝の上を歩いていたとのこと。

 このカニの特徴は、ボディがほぼ四角で色は暗い茶色、長い脚とオレンジ色のはさみ脚を持っています。体の大きさは8~9ミリ程度。このカニは15年前に見つかった「Haberma」属に属するもので、Haberma属には全部で3つの種しかありません。

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背部と腹部

 研究者らは、今回の発見は香港のカニの多様性についてあまり知られていないことを証明するものとしています。またこうしたカニがすみかにするマングローブは汚染や埋め立てにより深刻な影響と受けており、早急な保存が必要だと示しているとも主張しています。

 なおHABERMA TINGKOKを発見したシンガポール国立大学の研究者は、1月にもグアムで新種のカニを発見。このカニは「ハリー・ポッター」シリーズの登場人物セブルス・スネイプにちなんで「Harryplax severus」と名付けられています(関連記事)。

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