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防災グッズを紙面に並べて災害発生直後の混乱期をしのぐ相談を―― 神戸新聞が紙上で「並べる防災」を提案

防災袋に必要な物を、各家庭で話し合って準備しようという提案。

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 神戸新聞が避難所のより良い運営を考える「避難所もっとより良くプロジェクト」を開始。第1弾の取り組みとして、5月17日の紙面上で「避難所もっとより良く非常袋」を提案しました。YouTubeでもコンセプト動画を公開しています。

見開き紙面を使っての提案。実物大の防災グッズを並べ、災害時に必要な物を家庭内で相談できるようデザインされています。左下にはさらに必要な物がないか、話し合って置けるフリースペースも用意

 水や非常食、衛生用品や電池といった物資を実物大で見開き紙面に掲載。これに沿って家庭内で話し合いながら物を並べて、非常用持ち出し袋の準備をする提案です。災害時に必要となる物は何か、家庭で考えることを通して、防災意識と非常袋の準備率を上げることを目的としています。

 水や非常食は持ち運びを考慮してコンパクトサイズ、ざわざわしている状況でも安眠できる耳栓など、物資は避難所での生活を想定してチョイス。マスクやメガネはホコリよけや感染予防、女性にとってはノーメイク隠しなど、一般用途以外の機能も含めて考えられています。

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食料品は携行しやすいものを
常に照明がともり、ざわざわしがちな避難所でもしっかり眠れるよう、アイマスクと耳栓を
マスクとメガネがあると、化粧に気を配る余裕のない非常時でも女性が安心できる

 2016年に発生した熊本地震直後の環境が、1995年の阪神・淡路大震災当時からほとんど改善されていなかったことを受けてスタートしたプロジェクト。災害直後、行政の手が避難所へ届くまでは72時間かかるといわれており、それまでの混乱期をしのぐには、地域と個人の備えと尽力が必要となります。同社は分かりやすく誰にでも活用できる避難所運営マニュアルを整備し、心の支えとすることを最終目標としています。

(沓澤真二)

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