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最高16.7メートルの津波が銀座の真ん中に来ていたら、ちょうどこの高さ――ヤフー・ジャパンが、銀座ソニービルの壁面に掲出した広告がネット上で注目を集めています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、最大16.7メートルの津波が東北地方の太平洋沿岸を襲い、甚大な被害をもたらしました。この広告が掲出されている銀座ソニービルの高さは地上31メートルなので、津波はそのちょうど真ん中あたりまで届くことになります。数字ではイメージが難しいものの、ビルを利用し津波の高さを分かりやすく示すことで3.11の津波の様子を伝えています。
ヤフー・ジャパンのサービス内容には全く触れておらず、「災害はいつかまた、たぶん、いや確実に起きてしまうだろう」「この高さを知っているだけで、とれる行動は変わる」「あの日を忘れない。それが、一番の防災」と、あくまでも防災意識に対して呼びかける内容。Twitterでは「どれだけ高かったかはっきりした」「数字で知るより何倍もの情報がある」といった声が上がっています。
ヤフー・ジャパンの広報はこの広告について「防災速報など防災につながる情報は以前から意識していました。防災意識を高めてもらうために行ったもので、サービスの訴求につながらない広告は今回が初になります」と語っています。
この広告は今日3月6日から12日まで掲載されるもの。ヤフー・ジャパンの担当者は今後こういった広告を出す可能性について「災害情報は今後も力を入れていくので、検討したいです」としていました。
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