ニュース

NVIDIAは“謎のAI半導体メーカー” 日経の記事に「どうしてこんなタイトルになった」の声多数

日経BPに問い合わせ中です。(追記)

advertisement

 本日5月22日に公開された日経ビジネスオンラインの記事、「詳報:トヨタが頼った謎のAI半導体メーカー」に読者から疑問の声が多数あがっています。というのも、同記事のいう“謎のAI半導体メーカー”が、GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)で圧倒的なシェアを誇るNVIDIA(エヌビディア)のことだったのです。

 GPUとは、PCの画像処理をする部品の1つ。そんなGPU機能を拡張するパーツ「グラフィックボード」は、最新のPCゲームをプレイする上で欠かせません。NVIDIAは「グラフィックボード」の「GeForce」シリーズなどで非常に高い評価を得ており、時価総額10兆円に迫る世界的有名企業です。

 しかし、日経ビジネスオンラインの同記事では、記事冒頭でも「序列の崩壊を象徴する提携」「長らく、ゲーム用半導体というニッチ産業のプレーヤーの1社に過ぎなかった」「まさに『知る人ぞ知る』存在だった」と表記。同社を知る読者からは「NVIDIAが謎扱いされちゃうのか」「どう見ても業界最大手同士の提携じゃん」「NVIDIAが謎の企業だったらこの世は謎の企業だらけ」といった声が多数あがっています。

advertisement

 同記事についてハフィントンポストがNVIDIAに取材に行っており、日本支社の広報が「記者は弊社をよく知った上で取材しています」「読者の興味を惹くための釣りタイトルだと思います」と回答したとあります。

 実際に同じ記者の別記事ではNVIDIAに取材していることから、タイトルなどは日経ビジネスオンライン編集部で付けたもののように見受けられます。また、NVIDIAがGPUではトップでも半導体全体ではトップ10から外れていることから読者層に合わせた書き方をしただけで、本当に知らなかったり“謎の企業”と思ったりしているわけではないのでは、といった声もあがっていました。

同記者の別記事。こちらではNVIDIAが普通に紹介されている

 ねとらぼ編集部では現在“謎のAI半導体メーカー”と表現した意図などについて、日経BPに問い合わせています。

5月24日15時35分追記

 日経BPから、「編集部は、記事以外のかたちで取材内容や制作過程について公開することはしておりません」との返答がありました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
  2. 高3女子「進学を機にイメチェンしたい」→美容師に依頼すると…… 仕上がりが「すげえええ」「鳥肌立ちました」と1000万再生
  3. 45万で家を買ったら中がまさかの…… “テーマーパーク”と化した物件に謎の金庫→こじ開けた結果に「こういうのワクワクします」
  4. 食べ終えた干し柿の種は捨てないで! 取り出して5年間育てると…… 信じられない現在に「スゴい!!」「感動しますね」
  5. 仕事を辞めて最初の依頼 手描きでドットを塗りつぶす作業に「完成絵見てビビりました」「これはカワイイ! 」 → 仕上がりに感動
  6. 白髪に“真っ青に染まるトリートメント”を塗って流してみたら…… 予想外の結果に「驚きました」「良い!」
  7. 「尊敬するばかりです」 1人暮らしの80代おばあちゃんが作る“常備菜”がすごい! 食卓がパッと華やかになり「挑戦してみたい」
  8. 「B級品、ダメだ」と言われたハリネズミ→愛情たっぷり姉弟がお迎えしたら…… 「泣けてくる」「むしろ極上品」驚きの姿が話題
  9. 【かぎ針編み】100均毛糸で作ったパーツを重ねていくと…… 贈り物にぴったりなアイテムが完成 「素敵」「頑張って作るぞ〜」
  10. これは思わず二度見 秋田で「シャケ弁」を購入 → “衝撃的な見た目”が2900万表示 「こういうのがいいんだよ」