コラム

YouTuberの生活ってどんな感じなの? 小学生と父、親子で投稿を続ける「まえちゃんねる」に聞いてみた(3/4 ページ)

YouTuberを見る側の親子が、作る側の親子に疑問をぶつけてみました。

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 そうですね。時間がたくさん使えるようになって、今は1日1~2本ペースで投稿してます。さらにゲーム動画用のYouTubeチャンネルもあるので、合計で1日3本くらい。今のところ、この本数が限界ですね。

 うわー、多いですね。そんなに動画作るの大変じゃないですか?

 まあ、もっとハイペースで出してるYouTuberさんもいますし、僕はえいしんと楽しみながらやってます。企画も一緒にお風呂に入りながら、「こういうおもちゃを取り上げるのはどうかなあ」と相談して決めたり。だから、えいしんの趣味の変化に合わせて、動画内容がトーマスから戦隊モノ、ライダーと変わってきてます。

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 子どもって成長すると、関心事がどんどん移っていきますからね。

 このごろは昆虫に興味を持っているので、今年はカブトムシを買うか、捕りに行こうと思っています。

 あと、今年は目標があるんだよね、えいしん。

 全国の昆虫館巡り!

 水族館、動物園の昆虫版みたいな施設ですよね。そんなに数あるんですか?

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 数はそこまで多くないですが、全国にあります。例えば、静岡県の昆虫館に一緒に行ったことがあるんですが、すごく良かったですよ。本物のヘラクレスオオカブトなどが展示されていて、館長さんが実際に触らせてくれるんです。

対談中、子どもたちはお絵描きしており、えいしん君は大きなヘラクレスオオカブトを描いていました。昆虫が本当に好きなんだろうなあ

 YouTuberを続けるにはお金がかかると思うんですが、ご家族の理解はどうやって得たんですか? 僕が始めようとしたら「あなたが好きなものを買いたいだけでしょ!」って妻に怒られちゃいそうな気がします。

 本業になった今は、特に問題ありません。でも、兼業だったころは動画で得た収益を、紹介アイテムの購入費に充てるようにしてました。それ以上使っていたら、さすがにいろいろ言われたと思います。

 そういうの重要ですよね。家族に迷惑を掛けないための工夫というか。

 ただ、あえて先行投資してチャンネルを成長させる人もいて、考え方は人それぞれです。まえちゃんねるは無理せず、ゆっくりゆっくりやってきた感じです。

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――チャンネル成長といえば、三ツ谷家のもう1人のお子さん(長男/12歳)から関連した質問を預かっています。「チャンネル登録数、再生回数を増やすための工夫はありますか?」ですって。12歳なのに、なんだか大人びた視点ですね。

 YouTuberの世界に親しんでいるうちに、制作者側の考えまで気になるようになったみたいですね。

 そうですねえ……。まえちゃんねるの場合は、特に意図的に何かしているというわけではありません。完全にナチュラルです。子どもと一緒に出てるから汚い言葉づかいは避けようとか、そういうのは考えてますけど。

 そもそも「狙いを定めて、動画を出して、ハネさせる」みたいなことが、成功したことがありません。計画を立ててずーっとやってれば、違うのかもしれないですけどね。

 そういう仕事っぽいやり方は、キツそうですよね。義務感が出て、つまらなくなりそう。

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 楽しさは大事だと思いますね。撮影時は台本ナシで、その場その場で言うことを考えてますし。よく寸劇要素を入れるんですが、そこも2人で大ざっぱな流れだけ決めて、後はアドリブです。

おもちゃを使った「ごっこ遊び」のような寸劇は、まえちゃんねるの十八番

 そういえば、すずちゃんも聞きたいことあったよね。

 テレビは見ているとなんか飽きちゃうけど、YouTubeは飽きないのはなんでかな?

 アニメなんかだと連続2~3本が限界だけど、YouTuberの動画は一日中見ていたくなっちゃうそうです。すず以外のうちの子どもも同じことを言ってました。

 うーん。1本あたりの時間が影響しているのかもしれないですね。テレビ番組は大体30分~1時間くらいありますけど、YouTuberはその面白いところだけギューッと詰めて、5~10分くらいまで短くするので。

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 あーなるほど。ムダがないから、テンポなく視聴できるというか。そういう動画の作り方も、YouTuber人気が広まった理由の1つなんでしょうね、きっと。

優しいパパの表情の前原さん

 まえちゃんねるさんは、これからどうやって活動していく予定ですか? 失礼な話、えいしん君がいずれ「YouTuberをやめたい」と思うようになる可能性もあると思うんですが……。

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