新種のアンモナイト化石、北海道で見つかる 名前は「超ゆるい巻き髪のアンモナイト」
学名の意味はラテン語で「超ゆるい巻き髪(ゆるふわパーマ)のアンモナイト」。
三笠市立博物館は、白亜紀の新種アンモナイトの化石が北海道三笠市と羽幌町(はぼろちょう)で発見されたことを発表しました。
白亜紀カンパニアン期前期(約8360万年前)の地層から発見されたこのアンモナイトは、「ユーボストリコセラス・ヴァルデラクサム」(Eubostrychoceras valdelaxum)と命名。螺旋塔状のバネのような形の殻を持つ、いわゆる「異常巻」の種であり、表面のしわの特徴が類似していることなどから、1904年に発見された「ユーボストリコセラス・ジャポニカム」(Eubostrychoceras japonicum)の子孫にあたるとされています。ちなみに「ユーボストリコセラス・ヴァルデラクサム」という長い名前の意味は、ラテン語で「超ゆるい巻き髪のアンモナイト」。つまり、アンモナイトのくせしてオシャレにゆるふわパーマ……?
この新種の発見により、チューロニアン期末(約8980万年前)に姿を消したと思われていたユーボストリコセラス・ジャポニカムは、ユーボストリコセラス・ヴァルデラクサムに進化を遂げ、カンパニアン期(約8360万年前)まで生存していたことが判明。今後は両種の間に存在する620万年の空白期間を研究することで、その進化史のより詳しい解明が期待されるとのことです。
この発見に伴い、同博物館では7月15日から開催の特別展「違う生き物、同じ生き物」でユーボストリコセラス・ヴァルデラクサの実物化石を展示。記念イベントとして「アンモナイトのレプリカを作ろう~新種アンモナイトが君の手に!?~」 も併催し、レプリカ作成や普及講演を実施します。
また、羽幌町立中央公民館でも7月15日からレプリカを展示。同日からイオン三笠店ジオパークPRコーナーで成果も公表します。
(エンジン)
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