インタビュー

母で、学生で、YouTuber――「別人になれるメイク動画」で人気のマリリンさんに話を聞いてみた(3/4 ページ)

YouTuber、一児の母、学生とさまざまな顔を持つマリリンさんに取材しました。

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――YouTuberをしていくなかで、支えになっている人はいますか?

 主人には支えてもらってます。出会った当時は、付き合うつもりさえなかったんですけどね(笑)。「芸能界で頑張りたいのに、恋人なんて作ったら絶対に時間とられるなあ、嫌だなあ」って考えてて。

――動画だとかなり仲良しそうに見えますけど、そうだったんですか。どうして一緒に?

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 「自分の得意なことが生かせるなら応援する」「やりたいことをやって、楽しく過ごしてほしい」って、すごく背中を押してくれる人なんですよ。2年くらい前、動画投稿を開始したくらいのタイミングで結婚して、今は、一緒になって良かったなあってすごく思ってます。

夫婦で撮影している動画も。この回は「メイクについて何も知らない」という旦那さんがお化粧にチャレンジする企画なんですが……
控えめに言って、失敗だったようです。とはいえ、一般男性のメイク力って、これくらいなのでは?

 夫以外だと、YouTuberに踏み出すきっかけを作ってくれた先輩はすごく刺激になってます。今その人は海外で働いてるんですが、連絡を取り合ったり、帰国したら必ず会って、一緒に将来の目標を話し合ったり。他人から指示されるよりも自分の道を生きるタイプの人で、私にとって憧れの存在なんです。

 あと、今の事務所(UUUM)のスタッフも大きいですね。動画作りの的確なアドバイスをくれるし、メンタル面のサポートもしてくれます。この会社がなかったら、私はここまで成長できてなかったと思います。

――ちなみに、YouTuberとしての活動に対してご両親は?

 動画投稿を始める前に「今はネット社会やんか。若者はすごーくインターネット使ってんねん。だから、YouTuberやってみようと思う」って説明したときは、「勝手にしろ」って感じでしたよ。

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――上京時の厳しい反応を考えると、やっぱりそうなりますよね。今はどうです?

 めっちゃほめてくれてます。私の動画をSNSに投稿して「みなさん、シェアお願いしますm(_ _)m」みたいな(笑)。

――あれ、180度変わっちゃいましたね(笑)。子どもをすごく心配してしまうのも、すごく応援したくなるのも親心なんでしょうね、きっと。

ファンへの思い

――動画コメント欄などを介して視聴者の声が直接聞きやすいのも、YouTuberの特徴だと思います。ファンとの関係って実際のところ、どうですか?

 正直、傷つくコメントもありますよ。耐えられなくて削除したり、落ち込んじゃって運営の方に相談したりすることもなくはないです。でも、私の場合、基本的にネタとして受け止めちゃうんですよ。「お、私のこと、イジってるわ(笑)」って。ここは、芸能界にいたころの経験が生きてるところだと思います。

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 逆にうれしいのは、ファンから「動画でメイクを覚えて、自信が持てるようになった」ってコメントをもらったときです。

 例えば、高校生の男の子から「彼女が自分の外見にコンプレックスを持っていて、ずっとマスクを付けてる。一緒に写真も撮ってくれなかったけど、マリリンさんの動画を見せたら『この人、こんなに顔が変わるんだ!』って驚いて。それでメイクをするようになってからは、一緒に写真に写ってくれるようになった」って。

 私、もう感動しちゃいました。こんな良い話ないな、自分が求めていたものはこれなんだな、って。

――そういえば、マリリンさん自身がメイクを始められたのも、コンプレックスからでしたよね。

 当時は外見のことで頭がいっぱいで、鏡を見るのも嫌なくらいでした。ダイエットしてみてもポジティブになれなくて、メイクを覚えてやっと気持ちが楽になりました。

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 本当は今だって、そばかす消したい、シミ消したい、レーザーでほくろ焼きたいっていう顔の悩みはありますよ。でも、そうやってどんどん肌をきれいにしていったら、ファンデーション比較動画が作れなくなっちゃうじゃないですか。使用前後の違いが分かりやすくないと、つまらないですから。

 そばかすもある、シミもある。むしろ、それが私の売りだから絶対に消しませんし、すっぴんも出します(笑)。

中学時代のコンプレックスをまったく感じさせない「きれいになりすぎない宣言」。以前は、ほくろもメイクで隠していたそうです

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