漫画『おそ松くん』が期間限定で無料読み放題! 「おそ松さん」好きにオススメしたいエピソードをまとめてみた
やっぱり赤塚先生は偉大だった。
2015年に放送され、熱狂的な人気を博したテレビアニメ「おそ松さん」。2017年10月2日からはテレビ東京ほかにて待望の2期の放送が決定しています。やったー。待ってたよ!!
ところで、「おそ松さん」ではじめて赤塚作品に触れた方の中には、原作である赤塚不二夫先生の『おそ松くん』は読んだことないよという人も多いのではないでしょうか。
そんなみなさんに朗報です。2期直前というベストタイミングで、これまで横山光輝『三国志』や福本伸行『賭博黙示録カイジ』などの無料キャンペーンを実施してきた電子書店「eBookJapan」で、『おそ松くん』が毎日1巻ずつ追加で読み放題になる施策、「毎日!おそ松くん祭」が9月29日~11月1日の期間限定で開催されます(第1巻は常に無料で見られます)。
同作は昭和にハチャメチャギャグで一世を風靡した赤塚不二夫さんの代表作。6つ子はもちろんのこと、「おそ松さん」でもおなじみのトト子ちゃんやイヤミ、チビ太、デカパンなどの名脇役もバッチリ登場します。今回は「おそ松さん」からのファンに向けて、個人的おすすめエピソードを紹介していきます。
初登場時、顔が全然違う!
『おそ松くん』は、もともと全4回の短期連載の予定でした。ところが、第1回目の掲載から大反響。結果、7年にもおよぶ長期連載となりました。そんな『おそ松くん』の記念すべき1話。初登場時、全然顔が違いますね!
赤塚先生の「どうせ4回で終わるのなら、誰も描いたことがないハチャメチャなマンガを描こう」という思いから誕生したのが、前代未聞の6つ子を主人公にした『おそ松くん』。これは実は1950年に公開されたアメリカのコメディー映画「1ダースなら安くなる」を参考にしたもので、本当は映画通りに12人兄弟にしたかったそうですが、コマに入りきらずに6人兄弟に収まったのだそうです。
6つ子が愛おしい「紙上最大の殴り込み」
個人的にひたすら6つ子が愛おしいと思う話、「紙上最大の殴り込み」。かしわ餅の葉っぱの大きさなんかどうでもいいじゃないですか。6つ子たちはそれをこうしてケンカしちゃうんですよ。そういえば「おそ松さん」でも4個しかない今川焼きをめぐって大騒ぎする回がありましたね。まるで成長していない……。
兄弟が3対3に分かれて争っているのもかわいいです。ちなみにこのかしわ餅を発端とする争いは町のやくざを巻き込んで大事になり、最終的にはやくざと一緒におそ松兄さん、投獄されます。
まあ、これも余計な手出しをしたおそ松の自業自得なのですが……。
コンビでサーカスを見に来る回「ショボクレ大サーカス」
『おそ松くん』の中でも6つ子の性格の違いが出ているのがこのエピソード。他の兄弟たちはお金を払ってサーカスを見に来るのに、裏からこっそり入ろうとするおそ松とチョロ松のクズっぷり……。ただ、その後自分たちと間違えてひどい目にあう兄弟を助けるために奮闘するという優しい一面も見せてくれます。
イヤミが登場する第4巻
原作は6つ子が主人公ではありますが、エピソード後半に行くにつれて6つ子ではなくチビ太・イヤミがエピソードの中心になっていきます。イヤミが最初に登場するのは第4巻に収録されている「みんなおそ松が悪いのよ」です。
イヤミとチビ太は原作ではいろいろな役どころで登場しますが、イヤミの初登場は医師役です。この時はまだ名前はありませんでした。
名前が出てくるのは同じく第4巻の「いじわるイヤミをおっぱらえ」という話で再登場した時。父・松造の昔の友達の「井矢見」として、突然訪ねてきて長居する迷惑な人物として描かれ、イヤミを家に帰そうとあの手この手で6つ子が奮闘する話です。そしてこれは、おそ松さんクラスタの中でも伝説になっているエピソードでもあります。
なぜこの話が伝説になっているかというと、イヤミに出すビールにコショウをカラ松が仕込むのですが、それをイヤミに逆に飲まされてしまい大変な目にあうんです。カラ松の不憫体質はこの時からなんですね……。
「おそ松さん」登場エピソードの元ネタ?
第34巻にはアニメ「おそ松さん」の「イヤミチビ太のレンタル彼女」というエピソードで登場した美女薬も出てきます。30分ごとに1粒飲まないと元に戻ってしまうという設定。そして「レンタル彼女」のシステムの元ネタっぽいものも。
第34巻に収録されている「さよならをおしえて……なかよし会社は大繁盛の巻」ではお年玉が少なかったと嘆くトト子ちゃんをおそ松がそそのかして、「女の子と仲良くなれる会社」を作ります。こいつ本当にクズだな!
具体的には選んだ女の子とブランコ(1000円)や鉄棒(2万円)で一緒に遊ぶというものです。おそ松……憧れている女の子に何させてんすか……。そしてやっぱり被害に合うのはイヤミやチビ太。
19巻「チビ太の花のいのち」
アニメ「おそ松さん」第15話の「チビ太の花のいのち」。あの話、原作があったんですね……! チビ太がゴミすて場に生えているバラをかわいそうに思い、家に持ち帰って世話をしたところ、バラの精が出てきて恩返しをしてくれるという話です。アニメも原作もひたすらアホな話があれば、たまにこういうちょっといい話もあったりするからやめられないざんす!
これが本当の「嘘松」? 「うそ松を見つけるざんす」
近年ネットスラングで使われるようになった、本当かどうか疑わしい話を「体験談・目撃談」としてSNSに投稿する人のことを指す「嘘松」(嘘松についてはこちら)。嘘松と呼ばれるようになったのは、投稿をした人の多くがその当時大人気だった「おそ松さん」のアイコンだったから、ということですが、その「嘘松」……というか「うそ松」というキャラクターはなんと原作に登場していました。赤塚先生、恐るべし……。
「うそ松」として登場するのは、警察に追われている泥棒です。デカパン研究所を訪れた泥棒が、警察から逃れるためにその場に居合わせたおそ松の顔になりたいと依頼します。おそ松は最初拒否しますが、お金を差し出されると泥棒が自分の顔になることをあっさり承諾してしまいます。それでいいのか。基本的に「おそ松くん」の世界では、「10人に1人くらい泥棒なのでは?」というくらいに泥棒が出てきます……。
そして衝撃の「40年後のおそ松くん」
第34巻に収録されている「40年後のおそ松くん」。筆者もこの話の存在だけは知っていて、勝手に最終回だと思っていたのですが最終回でもなんでもなかった。
この話、5ページしかなくひたすらカオスです。寝込んでいる一松、嫁と子どもがいる兄弟の姿も気になりますが衝撃の「アノニェーボクチョロ松」。チョロ松に一体何が……。
他にも32巻の「チビ太のバースデー」は泣ける系ですし、6つ子のコスプレが見られる7巻の「おフランスがえりのデザイナー」、19巻の「恐怖の下宿人」……。いろいろとオススメしたい話は尽きませんが、この先はみなさんの目で確かめてみてください。
6つ子の意外な一面を見られて、何度読んでも発見があり面白い『おそ松くん』。「毎日!おそ松くん祭」でコツコツ読むのもよいですが、9月27日~11月6日の期間は『おそ松くん』全巻セットおよび途中巻セット半額キャンペーンも行うので、待てない方はこちらをどうぞ! 「おそ松さん」第2期アニメ放送前の予習にもオススメです。
「毎日!おそ松くん祭」キャンペーン概要
- 毎日1巻ずつ追加の無料読み放題(1巻は常に無料で読める)
- はじめの6日間は6つ子にかけて、6巻分が無料で読み放題
- 7日目は1巻+7巻、8日目は1巻+7巻+8巻、9日目は1巻+7巻+8巻+9巻……という具合に毎日読める巻数が増えていきます
- 全巻半額など購入もお得
- 『おそ松くん』全巻セットおよび途中巻セット半額
- 赤塚不二夫先生 全作品が半額
施策の期間
読み放題期間:9月29日~11月1日
セット半額期間:9月27日~11月6日
ⒸFujio Akatsuka
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アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2017年10月10日
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