愛する人に言葉で「かわいい」って言えますか? マンガ『お酒は夫婦になってから』から「スプリッツァー」:やわらかスピリッツ×ねとらぼ(1/2 ページ)
ちゃんと口で言うのって、大事。
「やわらかスピリッツ」(小学館)で連載中のマンガ『お酒は夫婦になってから』(クリスタルな洋介)。主人公が酔うと大変かわいくなることで定評のある同作がアニメ放送を記念して、ねとらぼに期間限定で登場します!
エピソード:スプリッツァー
水沢千里(みずさわ・ちさと)は、バリバリ仕事ができる、会社の人みんなの憧れの女性。でも実はお酒を飲むとすっかり甘え上戸。だから家でだけ飲んでいます。
お酒が好きで、ちょっと不器用な彼女のことをよく分かっている、夫の壮良(そら)。家で彼女が喜ぶタイミングで、おいしいカクテルを作ってくれます。休日前の二人きりの夜、ふとおいしそうな料理番組を見た二人は、モヤモヤしながら床につきます。
ちーちゃんをあらためて見てみると「会社では自分を殺している」「家ではお酒で甘え上戸」「そもそも感受性は強い」「家でも飲まない時は自分を抑え気味」と、ものすごくしんどい生き方をしているキャラクターなのが分かります。
もっと自由でいいじゃーんと言いたいところですが、できないからこの生き方を選んだ。それで会社で成功しているのなら、間違ってないはず。
ならば夫側としては、彼女を支えるために、せめて家では自分らしくのびのびさせてあげたい。
ソラのちーちゃんへの構い方、さじ加減がうまい。わがままを全て聞くわけではないです。ちーちゃんが欲しているタイミングをよく見て、適切なお酒を作り、スイッチを入れてあげる。その後はある程度自由にリラックスしてもらいながら、酒量を調節する。ちーちゃんはそこまで味にうるさくないので、アルコール量のバランスとりはお手の物。
ここまで気を使い、愛する妻に寄り添っていれば、十分気持ちは伝わっていますとも。でもそれで十分と満足するのは、違うと思う。
人は「好き」「かわいい」「かっこいい」「素敵」と、言葉で言われたい生き物。
言われたら恥ずかしいとか感じるかもしれないけど、声に出して思いを伝えるのは、行動と別次元で重要なコミュニケーションです。
ちーちゃんが酔いたいのは、大好きなソラに「好き」と素直に言えるから。じゃあソラはというと……今回はしっかりと、真っすぐに彼女に自分の思いを伝えています。
続きをぜひ読んでみてください。奥ゆかしさが魅力的な日本人でも、こういう、やりすぎなくらいの感情表現は見習っていいと思う。夫婦や恋人だけじゃなくて、家族、友人、親子でも。
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