ニュース

地元のTSUTAYAが閉店した―― 20年間の感謝と思い出をつづった漫画に感慨する声、公式も反応

20年前の開店はきっと、「この街に住む誰もが自由な時間に好きなものを楽しめるようになった最初の瞬間だった」。

advertisement

 地元のTSUTAYAが閉店してしまったさみしさをつづった漫画に、多くの共感が集まっています。作者はTwitterユーザーの近藤笑真(@sotincat)さん。25歳と14歳の姉妹を語り手として、自身の思いを代弁させています。

 掲示された閉店の告知を見て、急に泣き出すお姉さん。つい最近まで新作が滞りなく入荷し、月例のリリース情報もたくさん貼られていて、平常に営業しているように見えた店舗が、実は経営に苦しんでいたことに気付いての涙でした。

 そんな彼女を、妹は「『SING』はダウンロードして見よう」となだめますが、それが姉の考察を加速。「安価で便利な動画配信サービスへ簡単に飛びつく精神が、自分たちからTSUTAYAに足しげく通う気持ちを失わせてしまった」と、他サービスの台頭がレンタルビデオ店に苦境をもたらしたことを語ります。

advertisement
※「SING」は姉が挙げたサービスの1つで見放題の対象

 そして彼女は、20年前にこの店舗ができたころの思い出を語り始めます。当時のレンタルビデオ店は個人経営のところが多く、街外れにあって誰でも入れる雰囲気ではなかったところに、大手のTSUTAYAが登場。映画や音楽を「借りる」感覚になじみのなかった人々には、若干の戸惑いがあったようです。

 しかし、広い店内に並んだ色とりどりのパッケージには、未来の暮らしを少し彩ってもらえるような期待感がありました。それはきっと、「この街に住む誰もが自由な時間に好きなものを楽しめるようになった最初の瞬間だった」とお姉さん。時と場所を選ばずスマホでコンテンツを楽しめる今のほうがずっと便利なのは確かで、「この店」の役目が終わったことは認めつつ、「20年間お疲れ様でした」と店舗に感謝を述べて漫画は終わります。

 ツイートには、親子で映画を借りて一緒に見たことや、店で何を借りようか真剣に悩んだことなど、思い出とともに共感を寄せるリプライが多数。「棚を適当に眺めているうちに面白い作品が見つかる可能性」や、「キッズコーナーで目を輝かせてDVDを選ぶ子どもたちの喜び」など、実店舗ならではの良さを挙げる声も散見されます。

 4万近くリツイートされた漫画はTSUTAYAの目にも留まり、公式アカウントからリプライが。「TSUTAYAがこれからも“自由な時間に好きなものを楽しめて”、“未来の暮らしに少しでも彩りを与えられる”ような存在で有り続けられるように努めてまいります」と、漫画の内容に呼応した文面で、謝意が述べられています。

画像提供:近藤笑真(@sotincat)さん

(沓澤真二)

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  2. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  3. 「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
  4. 「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
  5. 浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
  6. 身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
  7. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  8. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  9. 海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
  10. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」