漫画家・三浦みつるさんが12月12日、新作描き下ろし『バック・トゥ・The・かぼちゃワイン』をもって引退することを自身のTwitterを通して明かしました。
三浦さんの代表作の1つである『The・かぼちゃワイン』は、背の低い主人公・青葉春助と背が高いためLサイズにちなみ「エル」と呼ばれるヒロイン・朝丘夏美を中心としたラブコメディー。1981年から1984年にかけて『週刊少年マガジン』(講談社)で連載されました。
本編完結後も、読み切り短編『The・かぼちゃワイン 女子大生編』(1999年、グリーンアロー出版社『コミック・フィギュア王』)、『The かぼちゃワインsequel』(2001年〜2002年、実業之日本社『コミック伝説マガジン』)、『The かぼちゃワイン Another』(2006年〜2009年、秋田書店『プレイコミック』)などの続編を発表。2015年6月には、新作スピンオフである『バック・トゥ・The・かぼちゃワイン』制作のためのクラウドファンディングを実施しており、目標金額(100万円)の254%となる254万4400円を集めていました(関連記事)。
引退発表に対してネットでは、三浦さんへの感謝の声が続出。「小2の頃、アニメで観てました」「思春期にどれだけ胸を膨らませたかわかりません」「懐かしのエルちゃん!子どもの頃この子の絵がプリントされたスリップが一番のお気に入りでした」と、昔を思い出しながら感慨にふけるファンの姿も見られました。
東京・神保町の書店「書泉グランデ」では17日、『The・かぼちゃワイン』ジークレー版画展の開催を記念して三浦さんのサイン会が実施されます。「漫画家としてこれが最後のサイン会…45年間の想いと感謝を込めてサインさせていただきます」と三浦さん。なお、在庫僅少となっている『バック・トゥ・The・かぼちゃワイン』ですが、三浦さんによると「現在検討中なので、もし決まれば告知させていただきます」とのことです。
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