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絵本なのに文字しかない 子どもが爆笑する『えがないえほん』、その秘密は(1/2 ページ)

発売から約3週間で10万部を突破した人気の絵本『えがないえほん』。子どもたちが爆笑する秘密は?

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 絵本なのに、載っているのは文字だけ――そんな一風変わった『えがないえほん』(早川書房)が、発売から約3週間で10万部を突破するほどの人気を集めています。


えがないえほん

 同作は米国のベストセラー『The Book With No Pictures』(B・J・ノヴァク)を大友剛さんが翻訳したもの。本文には「ぶりぶりぶ~!」「あわわわわわわわ」「しかも ぼくの あたまの なかみは なっとうのみそしる」など文字が書かれているのみです。

絵本なのに絵がない

 この本には「書かれている言葉を、声に出して読むこと」というルールがあり、子どもに読み聞かせるものとなっています。大友さんによる読み聞かせの動画も公開されており、「子どもが絶対にわらう絵本」といううたい文句の通りに、子どもたちが爆笑している様子が見られます。

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子どもたちが爆笑する読み聞かせの様子

 この風変わりな絵本を出版したいきさつや、子どもが爆笑する秘密を、訳者の大友さんに聞きました。


訳者の大友剛さん (C)相澤心也

―― どういった経緯で『The Book With No Pictures』の訳書を出版したのでしょうか

大友さん 2013年から私が翻訳している『ねこのピート』シリーズ(ひさかたチャイルド)という絵本があります。それは歌と掛け合いで楽しめるとして米国でベストセラーになった絵本です。

 『えがないえほん』も“掛け合い”が重要な要素です。なので経験のある私に声をかけていただいたのだと思います。出版社の方から作者ノヴァクさん本人が読み聞かせしている動画を紹介していただき、子どもたちが爆笑している様子を見て心が動きました。

―― 翻訳の際に苦労した点や工夫した点は?

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大友さん オノマトペの翻訳はとても苦労しました。また楽しんだ部分でもあります。日本にはオノマトペがたくさんあるので、色んな擬音語で翻訳し全国約2000人の子ども達に実際に読み聞かせを行い、ウケの良いものを選んでいきました。なので子ども達と一緒に翻訳したと言えます。


読み聞かせの風景

―― 子どもが爆笑する秘密はなんでしょうか

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