Twitterはなぜ他人の「いいね」をタイムラインに流す仕様を続けるのか 運営に直接聞いてみた
廃止を希望する声が多い一方で、利用者も多いようです。
12月22日に、Twitter公式が「2018年にTwitterにリクエストしたいこと」を募集するハッシュタグ「#Twitter2018」を発表しました(関連記事)。このハッシュタグのなかで特に目立っていた意見が、「他人の『いいね』をタイムラインに表示しないでほしい」というもの。なぜこの仕様が続いているのか、Twitterに話を聞きました。
この仕様は3月に始まったもので、フォローしているユーザーなどが誰かのツイートを「いいね」すると自分のタイムラインにその情報が表示されます。他ユーザーの動向を早くキャッチできるようになりましたが、タイムラインが時系列順でなくなることや、リツイート機能と差がなくなっていること、「いいね」を他のユーザーに流したくなくても強制的に流れてしまうことなどから、廃止を望む声が根強く上がり続けています。
なぜTwitterは廃止を望む声が多くても、現状の仕様を続けるのか。直接理由を聞いてみました。
Twitter運営公式の見解
Twitter運営によると、この仕様の廃止を望む声が多いこと自体は日本も米国本社も以前から把握しており、社内でも今日まで議論が続いているとのこと。
運営では、Twitterの醍醐味(だいごみ)は「それぞれのユーザーが興味のある情報に出会えること」にあると考えており、ユーザーとユーザーが興味を持つものを出会いやすくしたいと考えているそうです。この「フォローしている人の『いいね』をタイムラインに表示する」という機能も、「自分が興味を持ってフォローしている人々が興味をもつものには、興味のある情報がある」という考えから生まれたものでした。
機能の実装直後から「いいね」表示を消して欲しいという意見は日本のユーザーから多数届いているとのことですが、実際の数字を見ると、日本も含め、「いいね」表示をされたツイートへのリツイートや返信などといった反応がとても高いとのこと。つまり、廃止を希望する声が多い一方で、利用しているユーザーもかなり多いということになります。
とはいえ、廃止を望む声が多いことも分かっており、また社員の中でも「いらないのでは」という意見もかなりあるため、現在はより良い方法を探っているとのこと。
ユーザーからTwitter Japan公式アカウント(@TwitterJP)に届いた意見は1週間毎にまとめて訳され、プロダクト担当者やエンジニアを含め、社内の関係者たちと共有されています。届いた意見のほとんどの案件は調査や相談が行われており、多くの声があがっていながらもすぐに変更が行われない案件は、何らかの理由があって変更されていないものです。ただし、データを見ながらの相談が続いている案件も多いため、これからも何かあれば意見をツイートしてほしいとのことでした。
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