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死んだペットの祭壇で夜な夜な鳴くピカチュウおもちゃの怪…… 実物をおもちゃドクターに診てもらったNMR ねとらぼミステリー調査班(1/3 ページ)

大がかりな手術とともに真相が明らかに……?

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 1997年に一大ブームを巻き起こしたおもちゃ、「てのひらピカチュウ」。手のひらに乗せると頬っぺたを光らせながら「ピカチュウ」とカワイイ声で鳴くというものですが、これが夜な夜なひとりでに鳴き出すという相談が読者から寄せられました。おもちゃ修理のプロとともに怪現象の謎に迫ります……!

手のひらピカチュウ 基本動作

 手足の短さ、ずんぐりとしたずん胴な体。爆発的な人気を誇るゲーム/アニメ「ポケットモンスター」初期のピカチュウをモチーフにしたおもちゃが今回調査することになった「てのひらピカチュウ」です。

 アニメ放送もスタートし、「ポケモン」「ピカチュウ」が一大ブームを巻き起こしていた1997年7月に発売されると、おもちゃ屋さんでは売り切れが続出。200万個以上を売り上げ、筆者も手のひらに乗せまくって「ピカチュウ」「ピカチュウ」と意味もなく鳴かせては、親に「静かにしなさい……!」と怒られていました。

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今回編集部に送られてきた「てのひらピカチュウ」

初期のピカチュウの顔

ずんぐり体形

かわいい尻尾

 そんな「てのひらピカチュウ」と筆者が再会したのは2017年11月のことです。きっかけは同年に掲載した「狂ったように『もしもしもしもしもしもし』 怪現象が起きるとウワサのおもちゃ、プロに実物を看てもらった結果……」という記事。FAX型のおもちゃがひとりでしゃべるという怪現象を取り上げたもので、その際、「不思議な現象を起こすおもちゃ」についての情報を募ったところ、Twitterユーザーのだくらちゅ(@douglachu)さんより、「私の家にも心霊現象と思われるおもちゃがあります……」との情報が寄せられました。

ペットの祭壇でひとりでに鳴きだす「てのひらピカチュウ」

 死んだペットの祭壇にインテリアとして「てのひらピカチュウ」を飾っていたというだくらちゅさん。苦労して手に入れた記憶からおもちゃとして遊ぶことはなくなった後もインテリアとして大切にしていました。

 しかし15年前のある夜、突然祭壇から「ピカチュウ……ピカチュウ……」の声が。そのときはすぐに鳴き止んだものの、後日、今度は深夜に「ピカチュウ……ピカチュウ……」といつまでも鳴き続けたのだそうです。

 このときだぐらちゅさんは「てのひらピカチュウ」を触っておらず、本体はもちろん祭壇に置かれたまま。なぜ鳴き始めたのかは分かりませんでしたが、あまりにも鳴き止まないことから本体を開けてみたところ、なんと電池は入っていなかったというのです。

だぐらちゅさんは、記事を見てピカチュウの情報を提供してくれた

人形供養専門のお寺/神社へ供養を依頼

 今までかわいがってきた「てのひらピカチュウ」に対して急に気味の悪さを感じただぐらちゅさん。処分を検討するも「ことがことなので……」と、淡路島と茨城県の人形供養専門のお寺/神社に供養をお願いしました。

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 しかし、「おもちゃのフィギュアに関しては引き受けられない」と断られてしまい、「てのひらピカチュウ」は今もだくらちゅさんの手元に残っている。というのが今回寄せられた相談の概要です。

「てのひらピカチュウ」をおもちゃドクターが診察

 編集部ではだぐらちゅさんの協力で怪現象(?)が起こる「てのひらピカチュウ」の現物を貸し出してもらいました。見た目は手のひらサイズの愛らしいピカチュウですが、手の上に乗せても何も反応しません。


手のひらの乗せても反応しないピカチュウ

 電池を交換するべく本体を裏返してみると、電池交換のためのネジが錆びきっており、ネジ山も潰れている状態。これは素人ではどうにもできない状況と判断し、前回も取材協力をしてくださったおもちゃの修理を専門に行うボランティア団体・日本おもちゃ病院協会に所属する杉並区リサイクル広場出張所のおもちゃドクターに検診してもらいました。

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