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死んだペットの祭壇で夜な夜な鳴くピカチュウおもちゃの怪…… 実物をおもちゃドクターに診てもらったNMR ねとらぼミステリー調査班(3/3 ページ)

大がかりな手術とともに真相が明らかに……?

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怪現象はなぜ起こったのか

 三浦会長はまず、そもそものスピーカーが壊れていた原因について、スピーカーの端子が外れていたからだと分析。通常は電気信号が来ることによって反応する「ダイヤフラム」という部分が振動して音を出すのですが、通電に障害があったため、音声が出なかっり、不具合が発生したと考えられるとのことでした。原因としては「おもちゃを机の上などから落としたときに端子が外れてしまった可能性が高いでしょう」と話してくれました。


丁寧に診察してくださった三浦会長

 しかしそのほかの部品については特に異常が認められないため、だくらちゅさん宅で発生した怪現象の原因として最も考えやすいのは「電池に関する勘違い」ではないかと三浦会長。「ご自身が電池を抜いて置いていても、別の方が何かのタイミングで入れてそのまま忘れてしまうということが往々にしてあるんです」と話してくれました。

 また触ってもいないのに「ピカチュウ……ピカチュウ……」と連続して鳴いたことについては、接触不良の可能性が濃厚とのこと。詳しく解説すると、「置いたところの面に若干の電気伝導性があったことが考えられます。電気伝導性が不安定であるため連続して鳴いた可能性が高いです」ということになるようです。

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 ということで、おもちゃドクターからのアドバイスをもとに編集部の見解として考えられる発生要因は以下の通り。

  • 電池を入れていないと勘違いして祭壇に飾っていた(別の人が電池を入れてしまった)。
  • 経年劣化の接触不良により、底部のセンサーが不具合を起こしていた。
  • 気温や気圧の変化により、特定の条件が整うと考えられる深夜にのみ不具合が発生した。
  • ピカチュウを置いた場所に電気伝導性があったため鳴き出した。
  • 上記の通り電気伝導性が不安定なため、温度や湿度などの条件が合う深夜に作動し、また音を発生した際の振動などで条件が変化して何度も鳴き出した。

 なお、筆者個人としては「ペットの遺骨を置いている祭壇に飾っていた」との情報から、それが何らかの影響を及ぼしていた可能性についても考慮すべきと考えますが、これを検証するためにはだくらちゅさんのご自宅で長期にわたる調査が必要になると予想されることから、今回は断念せざるを得ませんでした。


 残念ながら今回は「てのひらピカチュウ」の怪の発生原因を完全に解明することができませんでしたが、世の中には不思議な現象を起こすおもちゃがまだまだ存在しているかもしれません。お心当たりの方はぜひ編集部までお問い合わせください。その謎、今度こそ解明してみせます……!

怪現象おもちゃ(?)問い合わせ方法

怪現象が起きる、心霊現象が疑われるおもちゃをお持ちの方はねとらぼ公式TwitterのDMから「お名前(ニックネーム可)・年齢・おもちゃの詳細・現象の内容」を明記の上お問い合わせください。

なおお問い合わせは記事でご紹介しても大丈夫なおもちゃに限ります。またお問い合わせいただいた全てのおもちゃに対応ができるわけではございませんので、あらかじめご了承ください。

取材協力:日本おもちゃ病院協会/だぐらちゅさん

(Kikka)

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