“女王様”は理想のパーソナルトレーナー 筋トレとSMが奇跡の融合を果たした「SMジム」はなぜ効果的?(3/4 ページ)
ムチでたたかれ、ロウソクを垂らされながらトレーニングする「SMジム」をがっつり体験してきました。
なんと、さらなる女王様2人が特別に乱入してきました……。
「えぇっ(笑)!?」
思わず喜々した感情の混じった感嘆を漏らす奴隷。ここからは女王様3人にいじめられながら体を鍛えていくことになります。パーソナルトレーニングジムとしては豪華な布陣ですが、SMとして考えたらハードすぎるのでは。
しかも、新たに加わった女王様2人の口が悪い。
「盗んできたスク水着てるおっさんみたい」(女王様)
あまりにもな揶揄(やゆ)ですが、奴隷はどうやら喜んでるっぽい。こうした言動によって奴隷のモチベーションを高めていくのかもしれません。3人の女王様のうちの1人、Rさん(ショートヘアの女性)が解説してくれました。
「責めの度合いは相手によって変えています。今日の彼は入会して7回目の奴隷なのでガンガン行きました」。
奴隷のM度に応じ、女王様の対応も変わっていくとのこと。トレーニングする全員がこんな扱いを受けるわけではないので、ご心配なく……。
“女王様と奴隷”はパーソナルトレーニングとして理想の関係
小休止が終わると、今度は背筋のトレーニングへ突入です。「背中とお尻と太ももの裏の筋肉使ってね」というアドバイスは優しげですが、奴隷が背筋を伸ばすたびに「バシッ!」とムチ(正式にはスパンキングラケット)が入るのはSMジムならでは。比喩表現じゃない、文字通りの愛のムチです。
そしてよく見ると、効かせるべき部位(主にお尻)にムチを入れていることに気付きます。ちゃんと根拠があるのです。そうか、ここは風俗じゃなくてジムでしたね……。
その次は腕立て伏せ。1人の女王様が奴隷の背中に足を乗っけて、1回ごとに“バシッ!”とムチを入れていきます。
キツいわ、重いわ、痛いわ、負荷だらけの状況。たたく女王様の方も、時には「頑張れぇー!」と言いながらムチを放ちます。
その次の足上げ腹筋(ななめ上げも含む)では、新たな負荷としてロウソクが登場! ムチの“痛み”とロウソクの“熱さ”が、トレーニングする奴隷に襲い掛かります。「クゥッ!」という奴隷の息づかいは腹筋のつらさによるものか、それとも……。
最後は、プランク(両腕とつま先だけで全身を支え、腹筋と背筋を鍛える体幹トレーニング)で仕上げに入ります。
見るからにつらい体勢のまま、「(体を)絶対に落とさないで」と命令される奴隷。そこから女王様が数をカウントするのですが、1秒進んでいくごとにムチが1発ずつ放たれるのは言うまでもありません。「10、バシッ! 9、バシッ! 8、バシッ! 7、バシッ!」といった感じです。
こうして1時間のレッスンは終了。奴隷は3人の女王様に土下座をし、「本日も調教ありがとうございました」と、お礼を口にしていました。
「調教」という名のトレーニングはかなりハードでした。そして、女王様と奴隷ならではの信頼関係も透けて見えてくる。パーソナルトレーニングジムとしては、かなり理想的な関係性でした。奥が深い……。
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