「コンビニ弁当の妖精」が売れ残った行く末は? どんどんブラックな展開になっていく漫画がじわじわくる
ある意味「黒い学習漫画」。
漫画家の風上旬(@kazakamishun)さんが、「コンビニ弁当の妖精さん」の漫画をTwitterで公開しました。擬人(妖精)化された「豆腐ハンバーグと雑穀米」弁当が主人公なのですが、売れ残るうちにどんどん悲しい目に遭う展開がブラックでじわじわきます。
アイドルが働くコンビニ「ひめマート」を舞台にした風上さんの作品『こんどる♪』の一編。ヘルシーな弁当の妖精さんが売れ残り、ヒマをもてあますシーンから始まります。その一方で、となりのトンカツ弁当は安定して売れている様子。いったいなぜ……。
というのもこのコンビニの客層は、アイドルの店員目当てに訪れる男性が中心。そのためボリューム控えめの弁当は売れにくいようです。とうとう賞味期限が訪れた妖精さんは、廃棄品としてリサイクルセンター行きに。パッケージをむかれて、あられもない姿にされてしまいます。
さらに妖精さんは機械にかけられ、さまざまな廃棄品と混じった粉末に。しかし悲劇はこれで収まらず、ブタさんの飼料として供されてしまいます。夢も希望もありゃしない。
ブタさんの体内に、かろうじて意識を留める妖精さんですが、今度はそのブタさんに“おつとめ”の時が……! かくして新たなトンカツ弁当が生産され、主人公もその妖精として転生するのでした。なんだろうこの、学習漫画とブラックジョークが入り交じったような読後感。
作中で描かれているような廃棄食品を飼料として再利用する取り組みは、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなどが実際に行っています。漫画を読んだあとは、コンビニの棚を見る目がちょっと変わるかもしれません。
(沓澤真二)
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