あるとき突然キャラクター間の中身(人格)が交換される“入れ替わりネタ”はいろいろな魅力がありますが、やっぱり現実的な世界観で見ず知らずの男女が入れ替わるお話は想像をかき立てられます。
漫画「きみはウサギなオオカミさん」は、うさ耳のメイドカフェで働くかわいい女の子と、洒落たバーで働くイケメンな男性が思いがけないことから入れ替わってしまう物語です。
「おいしくなーれっ! うさうさぴょんぴょんっ」と常連さんのオムライスに魔法をかけるのは、宇佐田満月(うさだみつき)21歳。また別の場所で、お客さんからお酒の出来を褒められ「俺はいつでもお待ちしてますよ」とクールな笑顔を向けるのは、大上月彦(おおかみつきひこ)28歳。
2人はたまたま休憩の時間が重なり、外に出た際に正面で目が合ってはお互い「あっどうも」と頭を下げて挨拶。そしてこの礼儀正しさによって頭をきれいに「ゴン!」とぶつけた宇佐田と大上は中身が入れ替わってしまうことに。中々にキャラ差のある2人の中身が入れ替わったらどうなってしまうのか……?
外見が女子になったオオカミ(大上)メイドは、いつもの宇佐田として振る舞うも、お客さんへの“ご主人様”も忘れ「えーお一人カウンターでー」と案内し、ホラーテイストなオムライスのケチャップ文字を披露する新人キャラに。しかし……! しかしながら超照れながらの「う……うさ……ぴょん…??」はなんだか破壊力が上がっているような……!? 常連さんも「いいね好きだよその感じ」と褒める事態になっています。かわいい。
一方、外見があごひげ有りのイケメンマスターになったうさぎちゃん(宇佐田)は、大人なバーで「お帰りなさいませご主人様っ」とキュートな笑みを披露。これにはいつもの女性客も「ちょ…マスター?」と困惑しますが、注文したお酒にかけられた「おいしくなーれっがおがおわんわん」のにぱー笑顔に、「あっこれハマるわ」と新しい世界を開拓させられてしまうのでした。確かにかわいい。
もともと魅力的な2人が、入れ替わることでさらに別の魅力が意図せず生まれてしまう。そんな男女の入れ替わりネタのおいしいところだけを描いた同漫画は一旦ここで終わりですが、おまけではメイドカフェの常連の男性・八木草介(29歳)とバーに通う女性・熊谷華子(27歳)が、雰囲気がガラッと変わった宇佐田と大上の姿を思い出し、「あのうさぎちゃん/マスターにもう一度会いたい」と思うシーンも。これはその先の展開の想像が止まらなくなるやつだ……!
この漫画「きみはウサギなオオカミさん」の作者・日住 啓(@hizumikei)さんはpixivやTwitterで他にもいろいろな創作漫画・イラストを公開していて、中には「地獄の番人」というタイトルの未来を描いた少しダークなお話も。気になった方は作品まとめのモーメントをのぞいてみると楽しい時間を過ごせますよ。
画像提供:日住 啓(@hizumikei)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「売れなかったら作家はすぐ死にます」 なぜ違法アップロードサイトがいけないのか、漫画家視点で描いた漫画が分かりやすい
すてきな作品を守るのは、私たち読者かもしれません。 - 「みんなっ……みんな死んだ……」 漫画「幸せそうな二次創作が多い作品ほど原作の内容がキツイ」に共感の声
どうか二次創作の中だけでも幸せに……っ。 - 「甥っ子のDSを無料で直したうえにコミュ力まで改善しやがって」 流行ハッシュタグ「任天堂を許すな」に現れたいい話
壊してしまったDSを子どもががんばって発送したら……。 - かぐや姫の竹、どうやって割った? 長年の疑問がパロディ漫画「竹割物語」で解決(?)
かぐや姫「↑↑(上のほう切って)」 - 「魔女の宅急便」のツンデレな“先輩魔女”、登場シーンの後を想像した漫画が萌える……!
ツン、スンとしているけど、優しさが隠せない先輩魔女を描いたお話。 - 最高に見守っていたい2人 不良が苦手すぎる「ヘタレ女子」と見た目が不良の弱気な「ヘタレ男子」の漫画が尊い
ヘタレがかわいい! - 「お前の漫画最高じゃん!」「完成が待ち遠しいよ」 液タブが励ましてくれるライフハックに「天才」の呼び声
ファンクションキーの設定を少々いじるだけで、作画の励みに。 - 魔王の「害種絶滅計画」始動……目標は違法サイト!? より良い世の中を目指す魔王の漫画に支持集まる
セクハラやパワハラにも厳しい実直な魔王。 - 「子どもの耳があいている」―― とある育児漫画に「はっとさせられた」「肝に命じておきたい」と共感の声
トラウマにもつながりかねません。 - オタク男子とかわいい一般人女子彼女の漫画 尊さとうらやましさが溢れる内容に反響
これが尊いという気持ちか……。