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「なんでも書けばいいという風潮に笑えます」GACKT、仮想通貨SPINDLE関連のネットニュースに言及

リテラシーって難しいね。

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 2017年末に仮想通貨プロジェクト「SPINDLE」に本名の“大城ガクト”名義で参加を発表した歌手でタレントのGACKTさんが1月17日、ネットニュースで“お気に入り”だという2つのタイトルを紹介し、文言が物議を醸した自身のブログの内容について言葉を補いました。

 「GACKTの【最近のお気に入りニュース】」というブログエントリで、「ちまたではまた色んなネットニュースが騒いでますが」と前置きし、「最近のボクのお気に入りニュースのタイトルが二つあります」と紹介。

 その1つが「GACKTが脅迫!殺害予告」の見出し。これは、SPINDLEへの参画表明後、投資家でブロガーの山本一郎さんがコラムで同プロジェクトの違法性を指摘。年明けにGACKTさんが更新したブログで、「偏った解釈と情報を自信満々でアップしてくださる一部の方達と、SPINDLEを悪用して詐欺などを企てる方たちに(中略)この始まったばかりの一年をどうか無事にお過ごしできることを刹那に願っております。帰り道の一人歩きには十分お気をつけください」とつづり話題に。これに山本さんも「私に対する脅迫文書を掲載したとのことです」などと反応していました。なお、現在は該当箇所を削除したブログエントリが再投稿されています。

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妙に凝ったコラージュ画像で気になる見出しを紹介したGACKTさん(画像はGACKTオフィシャルブログから)

 “なかなか強烈なインパクトのあるルパン三世並みのタイトルに思わず顔が緩んだ”と感想を述べつつ、過去には食事や麻雀をした仲だという山本さんの切り返しは「ズキューンとやられました。さすがです!」と評価。

 反響を呼んだ文言は詐欺的なサイトを立ち上げるなどしている“スピンドルを語る輩”に対する“呆れの言葉”だと釈明しながら「もし、一郎さんが夜道で襲われるようなことがあったら、ボクが全力で守りますので安心しください。結構ボクは使えるヤツです」(原文ママ)と山本さんのボディーガードを買って出ました。


セブでSPINDLEのセミナーを行うGACKTさん(画像はGACKTオフィシャルブログから)

 また、もう1つのお気に入りとして挙げたのは「【悲報、GACKTコインは買ったが最後、売却できないことが判明!】」という見出し。これをつづった元のブログはSPINDLEに厳しい視線から分析を加えており、当該ブログエントリでもコインに交換性を持たせるため取引所に上場するには仮想通貨交換業者の登録が必要なはずが、SPINDLEの公式文書では上場の意思はみられず、購入しても一生塩漬け資産になるなどの考察をつづっています。

 この見出しにGACKTさんは、「これには久し振りに大笑いしました。インパクトが大きすぎです」と印象をつづり、「ボクが上場することもないコインをどんな理由で扱うのでしょうか? 謎です...」など内容に疑問を呈する格好に。詳細な説明は脇に置きながら、「最近はアクセス稼ぎの釣り記事があまりにも多く、なんでも書けばいいという風潮に笑えます」とネットニュースの傾向を非難し、「デマ・風説に惑わされることなく、正規代理店及び、当方オフィシャルサイトでの発表を楽しみに待っててください」と情報を判断するためのリテラシーが重要なのだと説いています。


この内容をつづった元ブログでは、これを受けブログを更新。少なくともGACKTさんは(SPINDLEを)“上場”させるつもりのようだが、「『上場』するのか『登録不要』なのかをはっきりとさせるべき」としています(画像はGACKTオフィシャルブログから)

 2つのトピックはいずれも仮想通貨の話題から派生しているもの。GACKTさんは「結論、すべて大きなプロモーションになっている現状、実は皆さんには大きく感謝しないといけない」としていましたが、目にする言説の中には琴線あるいは逆鱗(げきりん)に触れるものがあったようです。

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