21年前のワープロ「書院」で2018年にインターネットをしたら、無間地獄に突入した(2/3 ページ)
ネット機能を搭載した21年前のワープロで、2018年のネットの世界を見てみました。
何やら「見慣れないサイト」につながる
まずつながったのは何やら見慣れないサイト。このワープロでは、初期設定ではYahoo!やGoogleなどではなく(というか1997年にはGoogleはサービスを開始していません)、このようにメーカー側が用意したオリジナルポータルサイトにつながるようになっていたのです。
そこにあるのはディレクトリ型検索のページ。当時のYahoo! Japanもそうでしたが、このようにカテゴリーをたどっていく検索方法が主流でした。その中には、今では消滅してしまった「近鉄バファローズ」へのリンクページもあります。
「謎のオリジナルブラウザ」でチャレンジ
ブラウザは「WWWブラウザ(HTML3.2準拠)」という表示がされているオリジナルなもので、当時PCでは主流だったインターネットエクスプローラーなどではありません。これによるブラウジングは過酷を極めました。
「指定されたページが見つかりません」という画面が出て、遷移できないことが多発してしまうのです。それはYahoo! Japanやgooなど、現在ももちろん存在するサイトであってもです。
「文字化け無間地獄」に突入
さらに運良く入れたサイトであっても、ほとんどのページが下の画像のように文字化けだらけの「文字化け無間地獄」に突入。ブラウザにエンコードを設定する機能なども見当たらず、そのたびに泣く泣くページを閉じました。
しかし、文字化けしていても画像部分はそのまま表示されることが多いので、そこでどんなサイトなのかはかろうじて判別できます。頼りはTOP画像のみ。
また多くのページでは「リダイレクトの警告」が現れ、そこでURLがリンク化されていないページは入ることができないというありさまに。
21年前のワープロでも使える! Google検索
その中でも数少ない、しっかり開けたサイトの1つが「Google検索」。検索ボックス上の画像が表示されないものの、文字化けをしていない日本語がきっちり表示されています。万人が使う検索サイトとしての面目躍如です。
「Googleマップ」や「Googleニュース」などにはやはりアクセスできないものの、「Google画像検索」は利用できたので、このワープロが発売された「1997年」で検索してみました。当時の懐かしい画像が、ワープロらしいフォントとともに表示されます。これはなかなかオツな雰囲気。
ちなみに検索ボックスへの文字の入力も、現在の変換ソフトのように「変換候補」が出てくれるわけでもないので、使いづらい印象。しかしなんとか入力し、今度はSNSにつないでみました。まさかとは思うが、いけるか……?
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