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食堂運営企業の倒産で「分かったときには、もう今日の昼食が作れない」 学食が営業できなくなる大学も

「スエヒロ」ブランドで都内私大の学生食堂などを運営していた企業が倒産。

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 「スエヒロ」というブランドで、食堂運営を手掛けていたSCプランニング(東京都豊島区)が倒産。同社を利用していた都内の大学などに影響が出ているもようです。突然の知らせに、学生食堂の一時閉鎖を決定した杏林大学に取材しました。

SCプランニングWebサイト(Web Archiveより)

 SCプランニングは、1954年に「中央大学理工学部学生食堂から始まった」前身企業をベースとして、2014年に設立された企業。2018年2月1日に倒産を報じた帝国データバンクによれば、東京都にある複数の私立大学で学食運営を行っていたとのこと。しかし、以前から低採算の状況が続いており、事業継続を断念したとしています。

 2015年9月に同社が手掛ける「スエヒロ」を食堂としてオープンした杏林大学に話を伺ったところ、倒産の知らせは「まさに寝耳に水」だったとのこと。同大学の管理などを行う関連会社に連絡が入ったのは、1月31日の夜。学生支援センターに情報が入ったのは翌日朝で、「すでに当日分の昼食が用意できない状態」になっていたそうです。

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 このため、同日から学食を休業することになり、在校生らにはLINE経由で「代替企業が決まるまで営業できない状況」と説明しました。このキャプチャー画像などに注目が集まり、Twitter上には「私の大学の食堂、突如倒産」「我が学舎のスエヒロがなくなるとは……」などのショックの声が。他校の学生と思われる人たちからも「うちの大学のスエヒロはどうなる」「大丈夫なの?」といったコメントが寄せられています。ちなみに、「スエヒロ」ブランドを使用する企業は複数あり、トラブルの影響を受けない同名の店舗もあると思われます。

杏林大学でオープンした当初の「スエヒロ」(Webサイトより)
突然の倒産に、杏林大学は臨時対応
他校からも反応が
運営元が異なり、特に影響を受けない「スエヒロ」も多いはず

 杏林大学に今後の動きについて伺ったところ、「しばらくは簡易的なサービスで対応し、食堂の営業再開はできれば8日から」と1週間ほどで解決したい考えを示しました。また、今回の倒産で突然、勤め先がなくなってしまった食堂スタッフに関しては、同大学側が一時的に引き取る形で対応。失職やスタッフ募集に伴う負担を回避するために、新たな事業者のもとで引き続き働けるように手配することを検討しているそうです。

 2017年にSCプランニングが調理スタッフの募集を行っていた専修大学、神奈川工科大学などにも取材しましたが、現在はちょうど受験シーズン。回答は「入試試験に対応しており、担当者が出られない」「学生食堂はもともと休業する予定だった」といった具合で、杏林大学のような臨時対応にまでは至っていないケースもありそうです。

2017年には専修大学、神奈川工科大学のスタッフを募集(Webサイトより)
専修大学・生田キャンパスの学食一覧。10カ所うち半数が「スエヒロ」
年数の記載がなく時期は分かりませんが、東京工科大学での求人も(Webサイトより)

 なお、SCプランニングのWebサイト上には社員寮、介護施設などの食堂もサービス例として掲げられており、倒産の影響が大学以外に及んでいる可能性も考えられます。この件について、ねとらぼ編集部は同社に取材を試みましたが、連絡を取ることができませんでした。

マッハ・キショ松

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