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定番アーケードゲーム「ワニワニパニック」の製造を手掛けたKHP(旧社名ホープ)が、3月31日に東京地裁より特別精算開始決定を受けた。東京商工リサーチが伝えている。
自動車製造を目的に創業した同社は、オート三輪「ホープスター」を開発するなど実績を残した。しかし大手企業との競争で劣勢となり、1974年3月にアミューズメント機器製造へ業態を変更。遊園地や商業施設へアミューズメント機器を供給し、1989年にはナムコの「ワニワニパニック」の製造を手掛けるなど、業績を拡大した。1998年にはピークとなる売上高31億78万円を計上したという。
その後は家庭用ゲーム機やインターネットの普及、スマートフォンゲーム市場の台頭などが影響し、2009年12月期には売上高が10億円を割りこんだ。業績不振は続き、過去の事業拡大や不動産投資に伴う多額の借入金負担が重荷に。そして2016年12月31日、株主総会で解散と現商号への変更が決議された。負債総額は2015年12月期決算時点で11億6165万円だが、大きく変動している可能性があるとされている。
(沓澤真二)
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取引先への支払いにも支障を来す事態に陥った。