保湿ティッシュには甘味料が入っている!? メーカーに聞いてみた
入っているけど食べちゃダメ。
保湿ティッシュはスイーツ?――先日、テレビ東京「ありえへん∞世界」で 「河野製紙」による世界初の保湿ティッシュが取り上げられ、甘味料が使われていたことが話題になりました。どんな成分なのか、食べられるのか、河野製紙に聞いてみました。
河野製紙によると、同社の「保湿ペーパー」には保湿成分として「グリセリン」と「ソルビット」が使われています。これらは甘味料としても用いられているものです。基本的には無臭とのこと。
食べたりなめたりしてもよいのか聞いたところ「口に入るぶんには大丈夫です。そうでないとティッシュとして使えませんからね。しかし食べ物ではないので、お腹をこわしたり、のどにつまったりしないよう、食べないようにしてください」との回答でした。
他社製品と比べた強みについても聞いてみました。元祖としての知見があること、保湿の薬液を自社で作っているのでいろいろ工夫しながら進化させていること、元となる紙もこだわって良いものを使っていること、もっと大量生産に向いたスピード重視のマシンもある中で、じっくり良質な紙を作るマシンを採用していることを同社は挙げていました。
「鼻セレブ」の王子ネピアにも聞いてみた
保湿ティッシュ「鼻セレブ」を販売する王子ネピアにも聞いてみました。同製品は保湿成分として、ソルビットという果実や海草類などに含まれている天然の甘味成分を含んでおり、これは甘味料としても使用されているとのこと。
なめたり食べたりしても大丈夫か、という問いには「ティシュペーパーは食品ではありませんので、積極的に口に入れたり、食べたりしないで下さい」と河野製紙と同様の回答でした(※)。
※王子ネピアの公式サイトでも2月23日に「口に入れたり、食べたりしないよう、ご注意をお願いいたします」とのお知らせが掲載されています
また「鼻セレブ」の強みについて聞いたところ、「天然グリセリン」と「ソルビット」というダブルの保湿成分に加え、「天然由来スクワラン」という、肌の皮脂成分として元来含まれている成分を配合している点を挙げました。これらの3つの保湿成分によるしっとり感に加え、ティシュの原料となる「パルプ」についても柔らかさと適度なハリ感が出るよう配合しているとも。
保湿ティッシュには確かに甘味料が使われていましたが、正確には「甘味料としても使われる保湿成分が使われている」ということでした。甘味料が使われているといってもスイーツではないので、食べてはダメですよ。
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