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「どんな絵にも描いた奴の努力は出る!」 東京五輪マスコットを描いた元“専門学校の先生”のエピソードに反響(2/2 ページ)

東京五輪のマスコットキャラクターをデザインした谷口亮さんとの思い出が描かれています。

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 漫画ではその後の2017年に谷口さんと飲んだときのエピソードも描かれ、地元で働きながら描いているスイカ原さんの絵を見て「いい絵描いとるやんか!」「自信もて!」「俺が保証しちゃるけん…」「昔から原にたりんのは自信たい!」と、酔うとやたらと熱い“谷口先生”の姿も見られます。イラストへの情熱と人柄の良さが伝わってくる……。

仲が良いからこそ知っている谷口さんの一面も描かれています

 スイカ原さんは漫画の「あとがき」も投稿していて、「こんなこと言ってもらえた!」という大事な思い出だと述べています。また専門学校について、感謝もありつつも、“学びの場”としての「『場』が『場』ではないことが多々ありました」と当時の思いを語り、働くようになってからは「払ったぶんを活かせなかったのは自分のせい」とも考えるようになるなど、後悔を感じる部分があったことも振り返って記しています。

 しかし、谷口さんの絵が東京五輪マスコットに選ばれたことを、当時学費を出してくれた両親に話したときには、「高いお金払って専門学校に行かせたかいが…って思ってたけど、あんたが慕ってた先生はすごい人だったんだね。そんな先生に教えてもらえて良かったね。そっか…苦労してあんたを専門学校に行かせて良かったんだね…」と喜ぶ両親の姿が。その言葉を聞き今回の漫画を描くことにしたスイカ原さんは、「こういう授業があったから今でも絵を描いています」として「専門学校に行かせてくれて、ありがとう」と両親への感謝の言葉で締めくくっています。

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「僕が今でも絵を描いてる理由」について言葉で伝えています

 スイカ原さんは現在、会社で冊子・新聞・チラシ制作やデザインの仕事をしながらイラストを描いていて、FMラジオの公式「番組ステッカー」の似顔絵を担当したり、お店のロゴやのれんのデザインも担当するなど活動中。また好きなロックバンドの似顔絵を普段から描いているほか、郷土愛あふれる「西浜いも(※島根県出雲市湖陵町の特産物)」や「出雲弁」のLINEスタンプも制作しています。気になった人は、これまでのイラスト等を公開している公式サイト、ブラック企業に勤務していたときのエピソードなどを描いた漫画等を公開しているブログをのぞいてみるといいかもしれません。

ブラック企業に勤務していた時のエピソード漫画(ブログ)

 Twitterでは一躍有名になった谷口さんのことが描かれた漫画に「素晴らしい先生だ」「かっこええ」などの声が寄せられ、その熱い言葉に「励まされた」「胸が熱くなりました」と人気に。谷口さんも教え子のスイカ原さんの投稿に「嬉しい漫画」とツイート。他にもあとがきに「親御さんの言葉に泣いた」といった声が寄せられたり、中にはスイカ原さんが描いた犬のグッズが欲しいといった声も上がるなど多くの反響を呼んでいます。

Webサイトのギャラリーでもさまざまなロックバンドのイラストが見られます
いろんなLINEスタンプも販売中
これまでの経歴も深く語られています

画像提供:スイカ原(@suikahara)さん



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