コラム

改竄(かいざん)の「竄」に、「鼠(ねずみ)」が入っている理由

鼠+穴=竄

advertisement

 「文書改竄」「データ改竄」などの形で、ニュースでよく見掛ける「竄(ざん)」という漢字。穴と鼠(ねずみ)を組み合わせたつくりになっていますが、文書などを書き換える行為を言い表すのに、どうしてねずみが登場するのでしょうか。

 竄は本来、“ねずみ”が巣“穴”に入ることを表していたといわれており、「のがれる、かくれる」という意味があります。例えば、竄入(ざんにゅう)は、「逃げ込む」「誤って紛れ込む」といった意味で用いられます。

 「書き換える(特に悪用する場合を指す)」という表現は、ねずみの動作に対するイメージに由来し、「ねずみがこそこそ巣穴に入るように、文書にこっそり文字を入れたり消したりして書き換える」という発想から生まれたと考えられています。

advertisement

 ちなみに、竄は常用漢字ではないため、新聞記者などが利用する日本語用字用語集「記者ハンドブック 第13版」では、「改竄」は「改ざん」と平仮名に置き換えるのが良いとされています。

「記者ハンドブック 第13版」。「改ざん」と平仮名混じりになるのを避けたい場合は、意味が近い「変造」「改変」に書き換え

参考文献

マッハ・キショ松

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「口座や住居が……」 坂口杏里、SNSで“重要個人情報を垂れ流し” 「かなりまずい状態」「大丈夫じゃなさそう」心配の声
  3. 部屋中に“まさかの原因”で「虫が大量発生」 松井珠理奈「寝るのも怖い」と自宅で大パニック ファンから対処法募る
  4. 「価格崩壊ヤバい」 セカストで2150円で買った“破格の掘り出し物”に「やっす……」「こういう事あるんすね」
  5. ニトリの“3990円デスク”が在宅ワークにぴったり 収納力抜群のコンパクト仕様に「サスガ、お値段以上」
  6. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  7. 「どういう神経してるの」 有名音楽評論家、過去の“万引き”を告白…… 「盗んだレコードで評論とは」批判殺到
  8. 大谷翔平、“仲間たちとのショット”に反響 幸せそうな表情に「これはすごい!」 妻・真美子さんとの“家族ショット”も
  9. ホロライブ・天音かなた、実母が“警察が動く犯罪に巻き込まれていた”ことを明かし視聴者騒然 「泣きながら電話かかってきた」
  10. 辻希美の高2長女・希空のデビューについて杉浦太陽が語り涙…… 赤ちゃん時代の姿や秘蔵エピソード明かす「そういう世界に入る気ない、と言われていた」