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アニメ「ブギーポップは笑わない」製作のKADOKAWAが「お詫び」 伝達ミスで原作イラストレーターに一部しか確認回さず

和解できたみたいでよかった……。

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 人気小説「ブギーポップ」シリーズのイラストレーター・緒方剛志さんが、新作アニメ発表に際し憤りを表明していた件で5月28日、製作のKADOKAWAが情報伝達にミスがあったことを認め、謝罪しました。合わせて緒方さんからも、問題は既に解消済みであり、「本プロジェクトを原作イラストレーターという立場で応援させていただきます」というコメントが公開されています。

 同作は1998年から続く人気シリーズで、2000年には「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」として1度目のアニメ化。2018年3月10日には「ブギーポップは笑わない」として再度アニメ化が発表されました。

 ところがその後、緒方さんが連日Twitter上で不満を感じている旨を投稿。そしてついに3月22日、「家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵」「こんなこと言ったら監督は辞めるんだってさ」と、憤りの理由を明かし、問題が広く知れ渡ることとなりました(これら一連のツイートは既に削除済み)。

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(C)2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

 今回のコメントでKADOKAWAは、新作アニメのキャラクターデザインをはじめとする設定は、制作を担当するスタジオ・マッドハウスがKADOKAWAの正式な承認を受けて進めていたものであったと説明。一方で、3月末から社内調査を行った結果、社内の情報伝達ミスにより、緒方さんに対し設定素材の一部しか確認に回っていなかったことが発覚。4月中旬に緒方さんとKADOKAWAで話し合いの場が設けられ、現在は既に誤解が解消されているとのことです。

 同社は「監督自身が降板に言及した事実も一切ございません」としつつ、「マッドハウス様、そして本作の制作スタッフ各位、緒方先生に対して多大なご迷惑、ご心労をおかけしてしまったこと、重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。

 合わせて緒方さんも、「スタッフへの誤解を招くような発信をし、皆様を混乱させたことに関しては、お詫び申し上げます」と謝罪した上で、「現在では、その問題も解消されております」「引き続き、応援のほどをよろしくお願いいたします」と、公式サイト上にコメントを寄せています。

各コメント全文

株式会社KADOKAWAより

 お詫び

 この度は、本作を応援いただいている皆様に大きな混乱を与えておりますこと深くお詫び申し上げます。本件に関しまして、下記ご報告を申し上げます。

 本作のキャラクターデザインほか設定制作については、アニメーション制作を請け負ったマッドハウス様が、KADOKAWAの企画意図並びに指示に従い、正式な承認を受けて進めておりますことを改めてご報告申し上げます。

 一方で、3月末よりの精細な社内調査の結果、社内の情報伝達ミスによりまして、3月末時点で、KADOKAWAよりイラストレーターである緒方先生に対して、設定素材の一部しか確認に回っていなかったことをご報告申し上げます。また情報伝達フローの規定により、マッドハウス様より、緒方先生へのご返答は行えませんでした。

 上記状況を受けまして、本TVアニメーションのキャラクターデザインについては、4月中旬に緒方先生とKADOKAWAで話し合いの場を設け、改めて状況や経緯を説明・共有させていただき、現在では緒方先生に与えてしまった誤解は解消しており、今後の制作進行についてもご承諾をいただいております。また、情報伝達フローに関しても見直しを行いました。

 本プロジェクトの進捗に関しまして、監督やキャラクターデザイナー及びマッドハウス様の一存で決定された事実は一切ございません。また、監督自身が降板に言及した事実も一切ございません。

 本件につきまして、KADOKAWAの情報伝達・共有の瑕疵に端を発し、マッドハウス様、そして本作の制作スタッフ各位、緒方先生に対して多大なご迷惑、ご心労をおかけしてしまったこと、重ねて深くお詫び申し上げます。

緒方剛志先生より

 緒方です。

 本件では、ツイッター投稿で、スタッフへの誤解を招くような発信をし、皆様を混乱させたことに関しては、お詫び申し上げます。

 その後4月に編集部、アニメーション部門との打合せをもちまして、今回、私の著作物使用に関する確認と承認のフローが機能していなかったことを認識しました。現在では、その問題も解消されております。

 今後に関しては、本プロジェクトを原作イラストレーターという立場で応援させていただきます。

 引き続き、応援のほどをよろしくお願いいたします。 緒方剛志

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