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視線入力技術に希望 動けないALS患者がロボットを操作し来客をコーヒーでおもてなし
研究者いわく、「未来では自分の身体を自分で介護できるかもしれない」。
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筋萎縮性側索硬化症(ALS)で身体を動かせない患者が、視線入力でロボットを動かし、来客にコーヒーを出してもてなすことに成功しました。
ロボットはコーヒーの乗ったトレイを持ち、患者に付き添う客へ少しずつ前進。ゆっくりとコーヒーをつかみ、そっと差し出しました。患者は同様に、来客たちへチョコレートをふるまう操作にも成功しています。
この様子をTwitterに投稿したのは、オリィ研究所所長の吉藤オリィ(@origamicat)さん。用いられたロボットは、インターンによる研究チームが手がけた研究用の機体だそうです。システムには視線でPCを操作できる「OriHime eye」(関連記事)で採用した技術を導入。このおかげで、身体が動かない患者も、ロボットの視界を確認しながらコーヒーなどを運ぶことができたわけです。
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この試みの根底にあるのは、「誰かのために何かをしてあげられる自由はとても大切だ」という考え。例えば、介護を受ける立場の人が「ありがとう」と一方的に言い続けていると、いつしかその気持ちは「申し訳ない」に変わり、自分らしさを喪失してしまいます。身体を動かせなくとも、ロボットで人のためになることができれば、「人から必要とされている」と自覚できる――そんな人を増やしたいとの思いを、吉藤さんは語っています。
冒頭のツイートは、「未来では自分の身体を自分で介護できるかもしれない」との言葉で結ばれました。この技術がALS患者に限らず幅広い分野で役立つ、将来への希望を表しています。
画像提供:吉藤オリィ(@origamicat)さん
(沓澤真二)
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