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JALが自転車輪行用の箱「SBCON」を開発 自転車ファンが「泣いて喜ぶ」のはなぜか?(1/3 ページ)

そもそも「輪行」って、何?。「いきなりロングライド!!」著者アザミユウコさんにも対策を聞きました。

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 日本航空(JAL)が自転車を運ぶための受託手荷物専用ボックス「SBCON(エスビーコン)」をS-WORKSおよび一般社団法人の瀬戸内観光推進機構とともに開発。自転車乗りが「泣いて喜ぶ」ほど話題となっています。

自転車輸送用 受託手荷物専用ボックス

 SBCONは、平たくいうと自転車を飛行機に乗せて運ぶときに使える専用ボックスです。どうしてこの箱に自転車乗りたちが歓喜するのでしょうか。自転車乗りの筆者目線で解説していきましょう。

「輪行」:鉄道や飛行機に自転車を乗せて一緒に旅するということ

 筆者はロードバイクを持っています。一般的なシティサイクルよりも車輪が細くて、ハンドルもドロップハンドルというグニャリと曲がった形をしています。ロードバイクは道路競争用の競技条件などに合わせて設計されている自転車です。

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筆者のロードバイク

 普通のシティサイクル型自転車より軽く、長距離を楽に走れます。もっとも自転車ですから、原則は自分でこいで移動します。この行動、行為そのものがまず楽しい。そして、せっかく買った自分の愛車、このロードバイクで日本中を旅してみたいな。あのステキな景色のところを走ってみたいな、などと思うようになります。

 でも「自転車だけではとても行けないよ、こんなところまでは」。そういった時に活躍するのが「輪行(りんこう)」です。自転車を鉄道や船、飛行機に乗せて現地まで運ぶ方法です。愛車を解体し、輪行袋・輪行バックに正しく収めて荷物として運ぶのです。

輪行ができれば、こんな絶景も楽しめる(しまなみ海道にて筆者撮影)
夕日を浴びながら愛車で走り抜けたり(しまなみ海道)
東京住みでも北海道の大地を走れちゃう

自転車は「輪行袋」に入れて持ち運ぶ

 輪行に必要なのが「輪行袋(りんこうぶくろ)」です。広げると身長152センチの筆者が隠れてしまうくらいの大きさになります。

これが輪行袋
広げると結構大きい

 ロードバイクは、簡単に車輪を外して解体できるようになっています。

車輪は簡単に外せます

 外した車輪とフレームをしばり、コンパクトにして輪行袋に入れます。やり方は輪行袋によって異なります。

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解体して輪行袋に収めます

 原則として(地方の鉄道など慣例などで例外はありますが)、日本の鉄道に乗るには「輪行」のルールに沿うことが必要です。例えばJR東日本の旅客営業規則 第308条には以下が定められています。

第308条

旅客は、第309条に規定する以外の携帯できる物品であって、列車の状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。ただし、長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。

2 旅客は、前項に規定する制限内であっても、自転車及びサーフボードについては、次の各号の1に該当する場合に限り、無料で車内に持ち込むことができる。

 (1)自転車にあっては、解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であって、折りたたんで専用の袋に収納したもの

 (2)サーフボードにあっては、専用の袋に収納したもの

 正しい方法で輪行袋に入れれば、在来線にも新幹線にも自転車を持ち込むことができます。筆者の自転車は9キロくらいあるので、正直、重いです。

輪行袋に入れれば電車に持ち込めます

 もちろん大きい荷物になるので周囲の迷惑にならないように配慮しながら輪行をしています。例えば、混雑しない時間帯に移動する、端の車両に乗り込むなどです。新幹線では各車両最後尾席を取ってその裏のスペースに置くようにしています。それでも、迷惑を掛けていないかと心配になるのは常です。どんなに工夫をしても鉄道はどうしてもスペースに限りがあります。すいている時間帯なはずが混雑してしまうこともあります。

新幹線では大きい荷物が置きやすい「いちばんいい席(1番E席)」を狙います(進行方向によりますが)

 では、鉄道に続いて飛行機はどうでしょう。飛行機ならば、一気に遠くまで行きやすい。海外へも行けてしまう。鉄道旅とは違う自転車旅ができそうです。

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