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1915年誕生「和文タイプライター」はいまだ現役だった! 日本の印刷を大きく支えた機械と人がつむぐ、103年後の言葉とは(2/5 ページ)

いまでも戸籍や司法書士の関係者には現役で使われています。

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ついに目の当たりにする和文タイプライター

 早速貴重な和文タイプライターを見せていただきました。パソコンやワープロとは一線を画す、異質の存在感。男性でも1人で持つのは苦労するほどの重量だとか。


昔ながらの手動式タイプライター

下の見出し盤を便りにして、活字を打つ

ズラリ並ぶ、迫力の文字たち


文字盤には一つ一つ活字が彫られている

見出し盤に文字がズラッと並ぶ

見出し盤のアップ。五十音順に文字が並ぶ

 文字を打つ際にガイドになる見出し盤。そこにズラッと並ぶ、2000文字を超える活字たち。この並び方にはもともと序列があり、一番よく使うひらがな・カタカナ、さらには「東西南北」や漢数字などの最頻出の漢字が真ん中に陣取ります。その外側には、その他の漢字が五十音順に並びます。

予想を飛び越えてきた、タイピングの速さ

和文タイプの操作方法

  1. タイプバー(四角い穴)を、打つ文字の上に合わせます。
  2. 印字レバーを下ろします。
  3. 選んだ活字が下から突き上げられてインクリボンに打たれ、プラテン(円筒)に巻きつけられた用紙に印字されます。

 まずは和文タイピストの奥さんにお手本を見せてもらいました。2000以上もの活字の位置を一つ一つ記憶しており、かなりのスピードで文字が打たれていきます。

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漢字の位置もしっかり記憶している

よどみなく、どんどん文字を打っていく(動画は最後の6文字を打つところ)

――速いですね、こんなに速く打つんですか?

奥さん:この書類を「何時までにやってくれ」って頼まれるから、そういうオーダーに応えてると書くスピードも上がるし。いまはもう漢字がどこにあったか忘れかけててちょっと時間がかかったけど、前はもう少し速かったかな。長年、これ(和文タイプ)しか知らないから。


見事にタイピングされた文字

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