ニュース

大雨災害で水没した思い出の写真を守るには 富士フイルム提供の対処法に注目

富士フイルムは同社製のカメラやデジタルフォトフレームなどについて、被災者からの修理依頼を半額で受け付ける措置も発表しています。

advertisement

 7月5日から西日本を襲った歴史的な大雨は、今もなお甚大な被害をもたらしています。今後復旧が進んだとしても、思い出の写真が水没による劣化で損なわれる心配があります。そんなときは、富士フイルムの公式ページ「被害を受けた写真・アルバムに関する対処法」が参考になります。銀塩写真ならば、できる限り早く洗浄し乾燥させることで、劣化を最小限に抑えられるとのことです。

基本的な応急処置方法。乾燥させるだけでも劣化は抑えられるとのこと。可能であればぬれたままチャック付きポリ袋に入れて冷凍し、事態が落ち着いてから洗浄する方法もあるそうです

 東日本大震災の際、水没した写真の対処法について問い合わせがあったことを受けて公開したもの。当時と状況は異なりますが、今回の大雨災害にも対応できます。

 同ページには応急処置方法など、フジカラーの店舗で取り扱っている「銀写真プリント」に関する一般的な対処法が掲載。「写真が水没で汚れた」「水没により写真同士がくっついた」「写真がアルバムごと水没した」などのケース別に、動画を添えて解説しています。

advertisement
水没した銀写真プリントの対処法
写真同士がくっついた場合
アルバムごと水没した場合

 方法はそれぞれ異なりますが、基本はまず写真を20~30度のぬるま湯にくぐらせて、大きな汚れを落とすこと。作業時には衛生上、必ず薄手のゴム手袋をしてほしいそうです。細かい泥と砂は指の腹や筆でやさしくこすって落とし、くっついた写真はしっかりぬるま湯につけてからゆっくりはがします。これらの処置ができたらきれいな水ですすぎ、ほこりのつかない場所で陰干し乾燥。ドライヤーなどで急激に乾かすのは、紙が反ってしまうのでおすすめできないとのことです。

洗浄時は表面を傷つけないようやさしく
くっついてしまった写真は、ぬるま湯につけて端が自然とはがれるのを待ち、さらにすきまへ浸透させてからゆっくりはがす
アルバムの場合は丸ごとぬるま湯につけ、フィルムをはがすところから

 富士フイルムは今回の大雨に被災した人のため、同社製品の修理を半額で請け負う措置も発表しています。対象はカメラやデジタルフォトフレーム、スマートフォン用プリンタなど、同災害で被害を受けた製品で、修理が可能なもの。2019年1月31日受付分まで対応するとのことです。

特別修理料金対応の告知

(沓澤真二)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  2. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  3. 「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
  4. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  6. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. 松田翔太、憧れ続けた“希少な英国製スポーツカー”をついに入手「14歳の僕に見せてあげたい」 過去にはフェラーリやマクラーレンも
  8. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  9. 「行きたすぎる」 入場無料の博物館、“宝石展を超えた宝石展”だと40万表示の反響 「寝れなくなっちゃった」【英】
  10. 自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に爆笑 その後について聞いてみた