ホンダ、プラグインハイブリッド仕様の上級セダン「クラリティPHEV」を投入 プリウスPHVと何が違う?(1/2 ページ)
価格は約590万円から。EVモードで114キロ走行可能に。【写真50枚】
本田技研工業(ホンダ)は7月20日、PHEV(プラグインハイブリッド車)仕様の上級セダン「クラリティPHEV」を発売しました。価格は588万600円(税込、以下同)からです。
クラリティPHEVは上級セダンタイプのPHEV。同社の市販車としては、2016年に生産を終了した「アコード プラグインハイブリッド」以来のプラグインハイブリッド車です。燃料電池車の「クラリティFCV」や海外でリース販売されている100%電気自動車の「クラリティEV」と共通設計のプラットフォームを採用しており、床下に薄型のインテリジェントパワーユニット(IPU)、トランク下に燃料タンクを配置。空力特性を高めた車高の低いボディーラインと5人乗車が可能な車内空間の広さを両立した設計としています。ホンダはクラリティPHEVを「電動車の本格的な普及に向けた先進的な車種」に据える考えです。
パワーユニットは1.5リッターのアトキンソンサイクルエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッド仕様で、100%電気自動車として走行する「EVモード」での性能を重点的に強化したことを特長とします。ホンダの2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」をベースに電動コンポーネントの性能を向上し、EVモードでの連続距離を114.6キロ(JC08モード)/101キロ(WLTCモード)まで伸ばしました。国際標準規格のCHAdeMOに準拠した急速充電機能も搭載し、約30分で80%の充電が可能。なお、ハイブリッド走行時の燃費はリッター24.2キロ(WLTCモード燃費)です。
標準装備する「Hondaインターナビ」では、周辺の充電スタンドを検索可能。スマートフォン用アプリ「Honda Remote App」を使った連携機能にも対応し、車両状態の確認やタイマーでの充電設定、乗車前のエアコンの遠隔操作や駐車場でクルマを停めた場所を探す「カーファインダー」などの機能をスマートフォンから利用できます。また、安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準で備え、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの機能を全車に搭載します。
国内メーカーのセダン型PHEVとしては、トヨタの「プリウスPHV」が先行しています。100%電動で走行する「充電電力使用時走行距離」はプリウスPHVの68.2キロに対し、クラリティPHEVは114.6キロ(JC08モード)とより長距離を走れます。一方、クラリティPHEVは4915(全長)×1875(全幅)×1480(全高)ミリとプリウスPHV(4645×1760×1470ミリ)よりも大きく、車格は一段階上。価格も332万5320円からとなるプリウスPHVより約250万円高額です。
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