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酷暑のなか「甲子園は例年通り開催すべきか」医師にアンケート 「条件付きで開催すべき」が6割

他にも「熱中症患者は増えていると感じますか?」については、6割が増加を実感していると答えました。

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 8月5日に始まった夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)――気になるのは選手や観客たちの熱中症。今夏の暑さは猛暑が連日続き、気象庁が異例の会見を開いて「1つの災害と認識している」と発表したほどです。

 そこで医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医療専門コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」は会員医師に「甲子園は例年通り開催すべきか」アンケートを実施。約6割が「特別な熱中症対策等の条件付きで開催すべし」と回答しました。

アンケート結果(調査元:医師専用コミュニティサイト「MedPeer」)

 アンケートの対象はMedPeer会員医師3000人(調査期間7月31日まで)。最多回答は「特別な熱中症対策等の条件付き」で、医師のコメントでは「開催を止めるのは難しいかもしれない」のを前提に、「朝や夕方以降に開催時間をずらす」「気温や湿度が一定以上になったら中止する」「漸次休憩を入れグランド散水する」などの条件を付けるべきだという声が多くあがりました。

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 選手以上に心配すべきは暑さに慣れていない観客で、「地方大会ですが、試合観戦にいっていて倒れた方を2人診ました。やはり、適切ではありません。精神論ではいけません。開始時間を早める、12時から午後4時ぐらいは行わない、などの対策が必要です」(60代、一般内科、開業医)、「観客にも熱中症対策をしっかり呼びかけないと開催が危ぶまれる」(60代、一般内科、勤務医)といった意見が見られます。

 続いて多かった回答は「このまま例年通り開催すべき」(17.3%)。「練習で鍛え、地方大会を勝ち抜いてきた選手たちは暑さも乗り切れるだろう」「学校側が十分に注意さえすれば大丈夫」「現状の対策で問題ない」という意見がみられます。

 一方で「開催すべきでない」(15.9%)と回答した医師からは、「もはや個々の対策で熱中症を防げるものではない」「大会中の注意だけでは普段の練習中に起こりうるリスクの低減にはならず、開催自体を考え直す必要がある」「やるならドーム開催」といった声があがっていました。

 MedPeerでは他にも「熱中症患者は増えていると感じますか?」というアンケートを会員医師2062人に実施。最多は「どちらかというと増えている」(31.1%)、二番目は「増えている」(29.3%)と、合わせて6割の医師が臨床現場において熱中症患者の増加を感じると回答しました。

「熱中症患者は増えていると感じるか?」について

 医師からは実感として「救急搬送の数が明らかに増えた」「毎日数人は来院する」「すでに何名か亡くなった」といった声があり、熱中症患者の例では「エアコンを使用しない高齢者」「大工や農業など室外での肉体労働者」「部活動をしている学生」が多くあるそうです。

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 今週は台風の影響で涼しくなっていますが、来週以降は天気の回復とともに熱中症の危険度も高まる可能性があります。甲子園の選手、観客のみならず、暑さには重々気を付けたいところです。

調査元:医師専用コミュニティサイト「MedPeer



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