瞬間移動できる彼女が瞬間移動しなかった理由は？　能力者と彼氏の日常を描いたSFラブコメ漫画がかわいい

　瞬間移動系の能力者の彼女とその彼氏の日常を描いた漫画「彼女が瞬間移動系の能力者だった時にありがちなこと」が、瞬間移動できたらこうなるわなぁという「瞬間移動能力者あるある」であり、ほんのり甘酸っぱくてにやにやしてしまいます。

　漫画は待ち合わせのシーンから始まります。瞬間移動の能力を持つ優夏ちゃんは、起きて2秒で待ち合わせに来ることができます。パジャマのままで眠い目をこすりながら登場することも。ある日のデートでは、優夏ちゃんが先に来ているのを見つけて、彼氏が後ろから近寄って「だぁーれだっ!?」と目隠しをしようとすると、その瞬間に消えるいたずら。「残念…きみが今だ～れだしたのは残像だよ…」と漫画のキャラのようなせりふをかっこよく話す彼女に、彼氏は「なんのために　そんなことを…」と衝撃を受けた様子。

　またある日の山登りでは、山頂の景色を楽しみにする優夏ちゃんに、彼氏が「雲が晴れるかどうかは運次第」だと指摘すると、案の定、瞬間移動して山頂の景色を見てきてしまいます。「ついでに山頂でソフトクリーム買ってきたよ」と無邪気な彼女。彼氏は醍醐味が奪われていくと感じますが、彼女にしてみれば、一瞬で移動できるのだから、そりゃしますよね。

　でも、終電がなくなるまで飲みすぎてしまった日は違いました。「ど…どうしよっか」と少し恥ずかしがりながら彼氏に問いかける優夏ちゃん。彼は「え？　瞬間移動で帰ればいいじゃん」と至極真っ当な、でも「そうじゃない！」と突っ込みたくなる返し。

　のんきに自分も瞬間移動ができたらよかったとうらやむ彼氏に、優夏ちゃんは「そうだね、そしたら深海に瞬間移動させてやるのに」とお怒り。なぜ怒っているのかわからない彼氏に「心までどっか行っても知らねーかんな…」とつぶやいたのでした。

　それまで瞬間移動の能力を使って、彼氏を振り回していた優夏ちゃん。でも、やっぱり、このときばかりは瞬間移動能力は使わないわけで……。女心って、やっぱり難しいのね。同じようなシチュエーションはまたきっと訪れるので、そんなときにまた同じようになってしまうのか、はたまた彼氏が気付くのか、優夏ちゃんが他の策を考えるのか気になります。その能力、普段は便利なんだけどね。

　漫画を読んだ人は、普段彼氏を振り回す彼女がデレた乙女な姿や、彼氏の鈍感さのせいでデレからツン対応になる様子をかわいいと感じる人も多くいたようです。

　

　作者は漫画家の安藤正基（@aichidoughnut）さん。安藤さんは、月刊ComicREXで名古屋あるある漫画「八十亀ちゃんかんさつにっき」を連載中です。

画像提供：安藤正基（@aichidoughnut）さん