ニュース

「Twitterアイコンが丸くトリミングされるのは同一性保持権侵害」 アイコン無断使用を巡る裁判で

これはまた議論を呼びそう……。

advertisement

 自分が撮影した写真を無断でTwitterアイコンに使われたとして、プロ写真家が投稿者情報の開示を求めていた裁判で、東京地方裁判所は10月16日、「無断使用した画像をTwitterアイコンに設定している場合、ツイートを投稿するたびに画像が丸くトリミングされることになり、これは同一性保持権の侵害にあたる」と判断し、米Twitter社に対し、ツイート投稿者の発信者情報を開示するようにとの仮処分を下しました。

アイコンを設定すると、自動的に四隅が丸く切り取られる仕様

 同一性保持権とは、著作者人格権の一種で、著作者の意に反する改変を禁止できる権利のこと。Twitterのアイコンは設定する際、自動的に元画像を丸くトリミングする仕組みですが、これも同一性保持権侵害にあたるというのが今回の判断。さらにアイコン画像をアップロードした時はもちろんのこと、「そのアイコンを設定したままツイート」した場合も新たな侵害が発生するとしています(※)。

※通常のいわゆる“無断転載”では公衆送信権などで争われるのが一般的ですが、今回は仮処分ということもあり、あくまで同一性保持権侵害についてのみ検討された形

投稿画面にもアイコンは表示されるため、アイコン画像を無断使用していた場合、ツイートごとに権利侵害が行われると判断

 裁判を担当した齋藤理央弁護士(I2練馬斉藤法律事務所リーガルグラフィック東京)によれば、今回の判断は「アイコン画像の設定時」に対してではなく、「直近のツイート」に対して情報開示を請求できる点で大きいといいます。訴訟を提起したのは2017年8月ですが、もし「アイコン画像の設定時」について争った場合、侵害が行われたのは2年以上前となり、発信者情報の保存期間を過ぎてしまう可能性が高いため。今後は開示された情報に基づき、ツイート投稿者に対し損害賠償などを請求していくとのことでした。

advertisement

 Twitterにおける画像無断転載を巡っては4月、無断転載画像をリツイートした場合も同一性保持権侵害にあたる(RTで表示される画像は一部が自動的にトリミングされるため)との判断が下され(関連記事)、Twitterユーザーを中心に衝撃が広がっていました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  4. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  5. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  6. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  7. 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  8. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  9. 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  10. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声