「目には見えない見どころ」を探せ! 「横須賀トンネル旅」やってみた【観音崎・久里浜・衣笠編】:横須賀トンネルめぐり1日旅(2)(1/4 ページ)
横須賀は本当にトンネル天国! 横須賀トンネルめぐり1日旅の第2弾は「軍事要塞トンネル」「計画倒れした鉄道遺構」「お化けトンネル」を巡ります。見えないのに見どころってどういうことやねん。
横須賀市でトンネルヌードルを食べると、トンネルカードがもらえるぞー。先日、追浜(おっぱま)でカードを集めながらトンネルを愛でる散歩旅をしたところ、胸キュン連発でトンネルの楽しさに目覚めてしまいました。
トンネル巡りはすっごく楽しい。……ということでお待たせしました、第2回目です。今回は「観音崎・久里浜・衣笠エリア」のトンネルを巡りましょう。
第2回目は「軍事要塞(ようさい)のトンネル」「計画倒れした鉄道の遺構」「お化けトンネル」と、文字面だけでもただ者ではなさそうな個性あふれる名トンネルぞろいです。もちろん今回も廃道&隧道(ずいどう)愛好家の平沼義之さんの監修でお届けします。ちなみに隧道とはトンネルの古い呼び名です。
監修:廃道&隧道愛好家 平沼義之さん
平沼さんはトンネルカードの監修者であり、某テレビ番組でタモリさんを案内したすごいお方です(関連記事)。今回も平沼さん流「トンネルの楽しみ方」をいっぱい教えてもらいました。
平沼さんからは、「このトンネルの見どころは目に見えません」と資料が送られてきたのです。見えないのに見どころだなんて、当初は「何言ってんだ、この人は……」と思いました。でも資料を読み込んでみたら、おおおおおおぉぉぉぉと納得。これぞ上級者のたしなみ方なのでした。
今回の内容を実践するとちょっとしたトンネルツウになれるはず。伝えられるといいな、この楽しさ。
では、三浦半島の先っちょ「観音崎」から旅をスタートしましょう!
(はじめにちょっと予習)横須賀には歴史あるトンネルがいっぱい
横須賀には鉄道用を合わせると150本以上とたくさんのトンネルがあります。「なぜそんなに多いのか」については前回の解説をご覧ください。しかし、横須賀トンネルの魅力は数だけではありません。「古いトンネル」が多いんです。「横須賀市史」によれば、昭和30年(1955年)には既に42本のトンネルが供用されていたそうです。
日本で本格的なトンネルが造られるようになったのは明治以降です。日本には山岳信仰があり、古くは山に穴を掘ることが避けられてきました。しかし鉄道の発達とともにトンネルが必要になり、この時代から本格的なトンネルが造られるようになります。ですのでトンネル界で「明治・大正モノ」といえば、他地域に行けばほぼ最古参の長老クラス。そして、横須賀にはそんな最古参レベルのトンネルがたくさんあるのです。
あらためて今回は「鴨居隧道」「金子隧道」「千駄隧道」を巡ります。どのトンネルも歴史を深ーく感じることができるでしょう。
そして、今回の旅で最も胸キュンしたのは実はトンネルではなく……(おい)、トンネルカードを配っている喫茶店「CAFE エルム」でした。いや、トンネルももちろん楽しかったんですが、とっても楽しかったのですが、この店のインパクトが強烈過ぎました。ですので、最初にこの話をさせてください。
では行きましょう! 観音崎にある、超愉快な喫茶店「CAFE エルム」へ。
関連記事
いま密やかに注目のスポット「廃道」ってなんだ?
好きな人にはたまらないスポットとして廃墟、廃線があります。そして、いま注目なのが「廃道」らしいということで、廃道家にお話を聞いてきました。激レア「廃道」写真も紹介します。最高すぎて完全に恋に落ちた 隧道マニア監修の「横須賀トンネル旅」やってみた【追浜編】
横須賀は本当にトンネル天国だった。明治・大正・昭和がめくるめく横須賀トンネル旅の第1弾は「追浜エリア」です。【写真たくさん46枚】京急さんがまたやりやがったぁぁ! 「京急かぁまたたたたーっ」駅爆誕、ひでぶな北斗の拳仕様に
ぶっ飛び駅名再び。限定メニュー「ひでぶまん」も販売するそうです。福本伸行「横須賀ざわ…ざわ…展」が記念艦「三笠」で開催 制作秘話を語るトークショーも
「カイジ」「アカギ」「黒沢」の世界を戦艦内でざわ…ざわ…。横須賀市が「Ingress」の観光活用を宣言! 本気すぎる“特設ページ”を開設
Ingressエージェントに向けた割引サービスも実施する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.