特集「光秀先生の下克上入門」、付録「敦盛早おぼえドリル」――妄想ネタ「戦国時代の学習雑誌」がツッコミどころ満載
下克上するほうとされるほう、両方に役立つ情報が満載で、ある意味公平。
もしも戦国時代に学習雑誌があったら? そんな妄想から生まれた学年誌のパロディ画像「武将一年生」がネタの宝庫です。キャッチコピーは「読めば天下が取れる」、全プレは「合戦で役立つ! 特製火縄じゅう」など、景気の良い文言が踊っていて、ツッコミどころを探すだけで楽しい。
雑誌は「合戦直前号」と設定されており、発行日は慶長3年(1598年)7月1日。史実でいうと既に織田信長は死去しており、しばらくすると豊臣秀吉も病没するころです。つまり、天下の趨勢(すうせい)が決まる「関ヶ原の戦い」(1600年)の「直前号」。時代設定からして、戦国時代末期に元服(成人)した武将が、群雄割拠の時代を戦った先人から教訓を学べる本のようです。
特集は「光秀先生の下克上入門」や「ぞうりの温め方教室」「武田流・馬で速く走る方法」など、野心の実現を助ける記事が多数。付録は「絶対に折れない三本の矢セット」や「『敦盛』早おぼえドリル」「家康のこっそりいがごえ(伊賀越え)ノート」となっており、君主側にも役立ちます。ただ、信長を討った明智光秀の講座と、討たれた信長が死を目前に舞ったとされる「敦盛」の教本が共存するあたり、ちょっと複雑な気分に。家康の伊賀越えの苦労も光秀のせいですし。
ほかにも、「おはなし名作館 あいつがくれた塩」や「かっせん一騎駆けコンテスト」などのネタの数々に、「見出しがいちいち面白い」とツイートは好評を博しました。作者のスエヒロ(@numrock)さんは史実を現代風に翻案した画像ネタを多数投稿しており、雑誌のパロディとしては、戦国時代のテレビ情報誌「ザゴクビジョン」や、飛鳥時代のファッション誌「ASUKA'S NON-NO」などを公開しています。またツッコミどころを探して遊ぼう!
画像提供:スエヒロ(@numrock)さん
スエヒロさんの書籍(Amazon Kindleで配信中)
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