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劇場版コナン最新作「紺青の拳」 特報映像から内容を予想してみた

京極さんが強そうすぎる。

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 12月12日、「劇場版名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」の特報映像が公開されました。みなさん見ましたか? 私は朝から何度も再生しすぎて会社の会議に遅刻しました……。特報映像から、今年の映画の予想をしていきましょう!

「紺青の拳(フィスト)」特報映像

牙を剥く京極真、血を吐くマーライオン

 特報は、絶体絶命のピンチに陥ったらしいキッドのカットからスタート。さらに畳みかけるようにコナンの「400戦無敗の空手家・京極真と、獅子の国・シンガポールの闇が、今、牙を剥く!」というナレーションが入ります。

 「京極真とシンガポールは同列なのか?」「これでは完全に京極が敵だが?」と頭の中にツッコミがいくつも流れますが、「問答無用!」と叫びながらキッドを攻める京極さんや、吐血するマーライオン(※正しくは真紅に染まった水)に全ての気持ちをもっていかれ、「かっこいい~!」という気持ちに落ち着かされてしまいます。

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 一切「謎解きミステリ」の要素がない予告には、清々しささえ感じますね。


30秒特報が公開されました

 ラスト部分は、キッドによってシンガポールに連れてこられたコナンが、事情を知らない蘭に発見されてしまうシーン。

 変装した姿が「どこからどう見てもただのコナン」なのがいいですね。これでも正体に気付かず「ぼく、お名前は?」と聞く蘭も蘭ですが、それに対して「ぼくの名前はアーサー・ヒライだ!」と返すコナンは、23年もやっていて1ミリも成長していないことが伺えます(アーサーは「アーサー・コナン・ドイル」から、ヒライは江戸川乱歩の本名の「平井太郎」から来ていると思われます)。


1巻の「ぼくの名前は江戸川コナン!」から成長がないコナンくん

京極vsキッドに興奮

 ――ついに来たか、京極真。

 やはり本作はこの一言に尽きるでしょう。

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 「蹴撃の貴公子」の異名を持ち、コナン世界でも蘭を超えて最強(物理)とされる彼の初登場は、原作では22巻。発売年はなんと1999年です。世紀をまたいでなお、彼はいまだに映画で一度もフィーチャーされたことがありませんでした。

 一方、いまのコナンの原作では、あらゆるカップルの話が急進展しつつあります。2017年の劇場作品『から紅の恋歌(ラブレター)』で描かれた平次&和葉や、2019年頭に予定されているテレビスペシャルで決定的に進む新一&蘭の恋愛はもちろんのこと、脇キャラといっていい千葉刑事・由美さんに至るまで恋愛エピソードが深掘りされているにもかかわらず、なぜか触れられない京極と園子

 もう恋人関係になっているからさらなる進展が難しいとはいえ、やや不遇の印象があるふたり。それを吹き飛ばすがごとく、ついに京極さんがスクリーンに登場したわけです。


劇場版初登場の京極さん。特報の時点で強さがすごい

 しかも今回は、キッドとの対決。

 キッドと京極は、過去に原作82巻で直接対決しています。これまで、どんな防犯システムも軽々と破ったキッドでしたが、京極はそれに対して「世界最強の防犯システム」として立ちはだかります。もはや人間に対する呼称じゃない

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 結果は原作を読んでのお楽しみですが、その時に京極は「素手で建物の柱を殴り続けて破壊する」という力(物理)を見せつけてキッドを圧倒しました。

 原作スケールでその強さなので、原作の100倍くらい破壊規模が大きくなる映画で京極が本気を出したらどうなってしまうのか。特報でも既にすさまじい身体能力を見せつけていますが、今からゾクゾクします。

特報に“描かれてないこと”を予想

 キッドものは基本、「空の戦い」が必ず描かれます。今回はシンガポールのマリーナベイ・サンズを舞台に、どう展開するのかが見どころでしょう。

 あいにく京極真はキッドと違って空を自由自在に飛べない……と思うかもしれませんが、実際には彼は原作で、驚異的な跳躍力でジャンプし天井を突き破っていたりします。

 いつも劇場版コナンでは「人間離れしたアクション」が魅力となっていますが、コナン世界の中でも最強の人間が満を持して登場してしまうので、過去にないレベルに人間を超えた戦いになること必至です。

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 また劇場版コナンといえば、やはり「爆発」を避けては通れません。今回は残念ながら予告に爆発シーンがありません。コナン史上でも特に爆発がほとんど起こらないキッドものの『天空の難破船』という前例があるので、もしかしたら爆発なしで進行する可能性もあります。

 実在のイージス艦を舞台にした『沈黙の探偵(プライベート・アイ)』で、さすがにイージス艦を沈められなかったのと同じく、やはりマリーナベイ・サンズは破壊できないのではないか……!?  いやでもコナンなら……!!! と、ファンとしてはハラハラ見守る気分です。

 ストーリーへの期待ポイントは、脚本家が大倉崇裕さんであるという点。大倉さんは『福家警部補』シリーズをはじめとして、数多くの本格ミステリを手掛ける小説家。21作目の『から紅の恋歌』で初めて脚本を担当し、劇場版シリーズでもトップクラスに、ミステリとして濃密なストーリーを描いていました。今回の『紺青の拳』の特報映像は今のところ一切ミステリを想起させませんが、タダでは終わらないはず……!

 あらすじによれば今作は、マリーナベイサンズで起こる殺人事件から幕をあけるとのこと。特報を見た限りの最大の謎は、殺人事件よりも「なぜマーライオンが吐血しているのか?」(※正しくは真紅に染まった水)なのですが、『から紅』並に壮大な構図のミステリになるのか、それとも全く違ったところでミステリセンスが発揮されるのか……。今から公開が楽しみでなりません!

(C)2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会



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