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満足度は驚異の95% “大人のキッザニア”仕掛け人が「大人に伝えたかったこと」は何か聞いた(2/2 ページ)

あえて不親切なつくりにすることで、“究極の生きる力”を磨く。

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お給料が高い仕事は人気

――子どもに人気の職種は何になるのでしょうか。

協賛いただいている企業のおかげで、どのパビリオンもかなりリアルに体験ができるため、全てオススメです(笑)。傾向としてはお給料がたくさんもらえるものや、自分で作った食べ物などを施設内で食べたり持ち帰れるといったお仕事は、やってみたいという声を聞くことが多いです。

――お給料が高いお仕事にはどんな物があるのでしょうか。

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食べ物関係のお仕事などは5キッゾ、警察官のお仕事など公共性の高いお仕事は8キッゾになっています。

警察署のお仕事は人気が高いらしい

――いろんな給与設定があるんですね。稼いだキッゾは銀行窓口で貯金して、ATMや窓口で引き出せるというのも面白かったのですが、このATMは独自に開発されたものなのでしょうか。

いえ、これは世の中で利用されているATMと同じものを使用しています。ATMはお札のサイズが要(かなめ)なので、キッゾのサイズを登録してあるんですよ。キッザニアの外の世界では子どもがATMを触ると「だめ」と言われるかもしれませんが、キッザニアでは逆に大人が手助けしすぎないようにとお願いしています。

――大人のキッザニアと通常のキッザニアを比べたときに、一番大きな差は何でしょうか。

基本的には全て通常のキッザニアと同じような運用ですが、ユニフォームだけは、体格のよい中学生向けにふだんから用意しているサイズ(大人用のサイズ)でそろえました。また、アクティビティーごとの体験時間は、子どもよりも大人の方が説明の理解度が高いため、通常よりも少し短く設定し、できるだけたくさんの方に体験していただけるようにしました。

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――キッザニアに来たらこれをやってほしいという体験はありますか。

一人でもくもくと作り上げる職人的な仕事もあれば、チームで作り上げる仕事もあります。例えばテレビ局の場合は、華やかなキャスターだけでなく、音響さんも必要だしカメラさんも必要で、それぞれに責任があります。一人でやり遂げる仕事以外にも、全員で作り上げる達成感も感じていただければと思います。

テレビ大阪のパビリオンではテレビ局のお仕事が体験可能
本物のテレビ局が取材しに来ていました
なんかちょっと面白い

――現実の仕事でも向き不向きがありますから、いろいろと経験してみるのは良いことかもしれませんね。

何を体験すればいいのか分からないという方には、体験者の特性を聞いて仕事を紹介する「お仕事相談所」も設けているのでぜひ活用してほしいですね。

――2019年1月16日には、東京で大人のキッザニアが開催することとなりました(関連記事)。最後に東京開催に向けて一言お願い致します。

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日常生活で子どもと関わりのない方にも、キッザニアのなかで子どもたちが何を感じてどう成長していけるのかという仕組みを感じていただければと思います。子育ては全ての大人が協力していかなくてはならないことだと思っていますので、この場所で体験したことを日常生活にも生かして、子どもたちに対してもそういった温かい目で接してもらえることが、日本の子どもたちの生きる力を磨くことにつながると信じています。ぜひたくさんの方にお越しいただけますと幸いです。


 今回のイベントの来場者数は635人。男女比は、男性約20%、女性約80%と女性が多かったそうで、年代別で見ると、20代が40%強。KCJ GROUPのアンケートに答えた人の回答では「満足」と「とても満足」が95%を占めていました。

 今回の取材では職業体験前にはちょっぴりはしゃいでいた大人たちが、ユニフォームを纏った瞬間に引き締まった表情となり、真剣にお仕事に取り組む姿や、体験終了後に笑顔を見せている姿がとても印象的でした。

インフラ系のお仕事「水道管理技師」(大成機工のパビリオン)でユニフォームをまとい笑顔を見せる皆さん。学生さんとのことで和気あいあいと楽しまれていました

(Kikka)

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