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ジャニーズ写真解禁に「時代が変わった」 初取材の記者が、リハーサル画像と振り返るNHK紅白歌合戦2018第69回NHK紅白歌合戦特集(1/3 ページ)

初めての取材、右も左も分からない……!

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 2018年12月31日、平成最後のNHK紅白歌合戦(以下、紅白)が日本の大みそかを盛り上げました。今回は初めての紅白取材に挑んだ記者が印象に残った場面や取材の裏側をリハーサルの様子と共に振り返ります。

NHK紅白歌合戦の司会を務めた広瀬すずさん、内村光良さん、櫻井翔さん

紅白取材の裏側

 「ねとらぼもいつの間にか紅白の取材メディアに入っていたのか」――読者からこんなコメントも寄せられた今回の紅白取材は、ねとらぼ編集部にとって初めての挑戦でした。企画書の提出などを経て、リハーサル取材の許可が下りたのは11月16日のこと。12月21日にNHK放送センターで取材用の入館証を受け取りました。

取材に必要な腕章や入館証

 ねとらぼ編集部は筆者(Kikka)と助っ人のゴトウ記者の2人態勢でしたが、10人近い体制で臨んでいる媒体も多く、年末を華やかに彩るために多くの人が携わっているのだとあらためて実感しました。この時点では出演アーティストのリハーサルスケジュールや、誰がリハーサルを公開するのかといった情報は全く分からず、12月29日から実施されるリハーサル当日にその日のほぼ全てのスケジュールが発表されるとの説明がありました。

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はじめての紅白取材、囲み取材の場所取りに失敗

 そして迎えた12月29日。この日は紅白リハーサル1日目、「音合わせ」が行われる日です。「音合わせ」が何なのかも分らぬまま受付開始45分前に現場へ到着すると、既に長蛇の取材待機列ができていました。スチールカメラマン、記者などざっと見ただけでも100人は優に超えています。その列に圧倒されていると、NHK広報局の担当者がやってきて、カメラマンや記者の腕章・入館証・身分証などをしっかりチェック。OKが出ると、当日の取材名簿への氏名の記入を求められ、その日のスケジュールが手渡されました。

紅白への出演で話題になった“チコちゃん”

 三浦大知さん、aikoさんなどいくつかのアーティストに関してはリハーサル中の写真撮影がNGとなっていましたが、周囲の記者たちがざわついていたのがジャニーズ事務所所属アーティストの取り扱い。

 演出の都合上リハーサルの撮影はNGとなったとみられるSexy Zoneや、嵐以外のリハーサル撮影が許可されるというのです。さらに囲み取材に関しては全てのジャニーズ事務所所属アーティストの撮影がOKになるとのこと。毎年取材を担当している記者たちによると、ジャニーズ事務所所属アーティストが司会を務める場合は、総合司会・紅組司会・白組司会のスチール撮影を行った後、Web媒体用に総合司会・紅組司会のみで撮影をする時間が設けるのが恒例だったといいますが、今回はその制限もないということで「時代が変わったんだな」と話すカメラマンもいました。

 そしていよいよ会場へ入ります。カメラマンがダダダッとすごい勢いで進んでいったのは、囲み取材が行われるお立ち台まわりの場所取り。ねとらぼ編集部チームは勢いに押されてベストポジションを確保できず、右端の隅っこの方に場所を取らせてもらいました。

 それと並行してリハーサル撮影のための会場入場待機列もできているので、こちらはゴトウ記者が対応し、ステージ右側の最前列を取ってくれました。良かった……。ここからは、12月29日に行われた音合わせと、30日、31日に行われたリハーサルの様子を印象に残ったアーティストごとに振り返っていきたいと思います。

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今年も特別コーナーが話題だったゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・マーベラス・ディレクター兼「LIFE!」のスーパーバイザー三津谷寛治さん

Hey! Say! JUMP

 音合わせのトップバッターはHey! Say! JUMP。この日は全員が私服での参加で、日本一の男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」(早稲田大学)との共演が見どころ。山田涼介さんと知念侑李さんらが中心となって振り付けの確認を黙々と行っているのが印象的でした。

 また音合わせでは知念さんがソロでのアクロバットを成功させたほか、最後はメンバー全員でリフトするという高難易度のアクロバットも成功させて一発OK。舞台を降りる際にはSHOCKERSのメンバーにお礼を言ったり関係者に一礼するなど、礼儀正しさが光りました。

 そして31日に行われたリハーサルでは、本番衣装で登場したHey! Say! JUMPメンバーたち。トークからパフォーマンスまでの流れを確認していきますが、高木雄也(高ははしごだか)さんらが、トーク中にSHOCKERSに手を振ったり、パフォーマンス直前に各メンバーがSHOCKERSに声を掛けたりと緊張をほぐそうとしている様子が印象的でした。

山内惠介×刀剣男士

 「さらせ冬の嵐~刀剣男士コラボスペシャル~」を披露した山内惠介さん、刀剣男士の皆さんは12月29日の音合わせ、31日のリハーサル共にほぼ本番と同様の衣装で参加。白のロングコート姿の山内さんは、刀剣男士のキャストと話したり、スタッフと動きの確認をする間ずっと笑顔で対応。話していないときもニコニコしていて、報道陣からの評判も上々でした。

 さらに歌唱では圧巻の歌声を披露。連日の紅白リハーサルや「第60回 輝く!日本レコード大賞」への出演などでのどの疲れが心配されましたが、そんな不安を吹っ飛ばすのびやかな歌声に刀剣男士たちのパフォーマンスが加わり、迫力あるリハーサルとなりました。

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純烈

 “スーパー銭湯アイドル”の異名をもつ「純烈(じゅんれつ)」は全員がスカイブルーのジャケットをまとって音合わせに参加。ステージ上には純烈ファンのマダムが集結し、ペンライトやタオルを振るなどして代表曲の「プロポーズ」を熱唱する純烈メンバーを応援します。

 なかでもリードボーカルを務める白川裕二郎さんはマダムの持つタオルで汗を拭かれるなど大人気。ほかのメンバーも丁寧に握手したり、声を掛けられればほほ笑むなどファンサービス満点でした。

 31日に行われたリハーサルでは、本番で着用するシルバーとブラックのカラーリングが華やかな衣装で登場した「純烈(じゅんれつ)」のメンバー。トーク場面のリハーサル時から「かっこいい~!」とマダムからの熱烈な声援を受けて照れ笑いしつつ、パフォーマンス部分のリハーサルをしっかりとやり切り、最後にはマダムたちが投げる紙テープを受けて笑顔を見せていました。そして迎えた紅白本番では、溜めた涙をこらえながら歌い切った純烈のメンバー。今後のさらなる活躍に期待です。

AKB48

 タイを拠点に活動するBNK48とのコラボや卒業を発表しているHKT48の指原莉乃さんの出演で注目を集めるAKB48は、「恋するフォーチュンクッキー」を歌唱。29日に行われた音合わせでは見学していた内村光良さんもTシャツ姿のまま「恋チュン」を踊り、指原さんから「内村さんめっちゃうまい!」と声を掛けられていました。

 しかし指原さんが歌うサビ直前の「ハイ クッキー タムナーイ ガン」(「占ってよ」)の部分では声が裏返るなど、発音にやや苦戦。周囲にいたBNK48のメンバーが発音指導をするなどして、何度も「ハイ クッキー タムナーイ ガン」の部分を練習していました。後の囲み取材では指原さんから「慣れなさ過ぎて声が裏返りました」と、該当部分を振り返るコメントがあり、柏木由紀さんからは「聞いたことがない声だった(笑)」と突っ込まれていましたが、本番では無事に「ハイ クッキー タムナーイ ガン」を成功させて笑顔を見せていました。

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三浦大知

 30人という大人数のダンサーと一糸乱れぬダンスを披露した三浦大知さんは、12月29日、30日ともに集まったダンサーたちの中心に立ってフォーメーション指導を行っていました。特に重視していたのは、カウント内でダンサーたちがどこからどこまで移動できるかを確かめるという作業で、実際に何度か繰り返してみて個別に動きの確認を行っていきます。

 リハーサル中には猛ダッシュで移動するダンサーの一人が転倒するというアクシデントにも見舞われましたが、三浦さん自ら「大丈夫? ケガしてない?」と確認しに行くなどトラブル対応能力の高さも見せました。リハーサル後の囲み取材では、「ダンススクールで一緒だったISSA兄ちゃんと(紅白に)出られる」とうれしそうな様子を見て、DA PUMPのISSAさんについては「当時からあこがれの存在でした」と振り返りました。

 この他にも、西野七瀬さんの最後の紅白パフォーマンスが注目を集めた乃木坂46(関連記事)や小林由依さんの魂の叫びなど熱いパフォーマンスで会場を魅了した欅坂46(関連記事)、クールなパフォーマンスで会場を沸かせたSuchmosなど、多くのアーティストが参加したリハーサルを経て、12月31日には米津玄師さんの歌唱生中継や、松任谷由実さんとのコラボが話題を呼んだサザンオールスターズの特別出演など多くの話題を呼んだ平成最後の紅白歌合戦。

 リハーサル取材を終えて帰路につく中で感じていたのは、「たくさんの人に見て欲しい」という思いでした。そしてNHKの職員や出演アーティストとスタッフ、そして熱演を伝えようとする数多くの報道陣など、想像がつかないほど多くの人が携わっている紅白歌合戦に、一部でも携わることができて非常に光栄でした。2019年はどんなNHK紅白歌合戦が待っているのか、今からとても楽しみです。

チコちゃんネイルで取材に挑んだ筆者
今年も取材させてもらえるといいな、と思います

(撮影・構成:Kikka,撮影:ゴトウ)

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