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中国の友人「一番難しかった日本語は“ギンギラギンにさりげなく”」→そもそも日本人にも分からない 解釈を巡る議論に発展

「ギンギラギン」と「さりげなく」は両立できるのか問題。

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 「ギンギラギンにさりげなく」ってどういう意味だろう――1つのツイートがきっかけで、マッチこと近藤真彦さんが歌った昭和の名曲が、Twitterであらためて考察されています。そういえば、表面上の意味だけ見ると、「派手かつ自然に」と禅問答を強いられているみたいで昔から謎でした。

※ギンギラギンにさりげなく:1981年9月30日にリリースされた、近藤真彦の4thシングル。作詞は伊達歩(作家・伊集院静の作詞家としての名義)、作曲は筒美京平。同年、近藤真彦はこの曲で日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞した(参考:Johnny's net
「ギンギラギンにさりげなく」レコードジャケット。マッチは当時17歳(Amazon.co.jpより)

 事の起こりは、投稿主の宵(しょう)さん(@l_a_g_craft)が、中国の友人に「今までで一番難しかった日本語は?」と聞いた件。すると、返ってきた答えは「ギンギラギンにさりげなく」で、以来ずっと納得のいく説明ができずに悶々としてきたのだそうです。そりゃあ、日本人が日本語で読んでもよく分からない歌詞ですし、翻訳が難しいのも当然。

 同曲のサビで歌われるのは、「ギンギラギンにさりげなく」が「俺のやり方」であり、「2人の恋のやり方」であるという生き様。あらためて語意を大辞林で確認すると、「ギンギラギン」の派生元と思われる「きんきらきん」は「派手」を意味する形容動詞、「さりげない」は「考えや気持ちを表面に表さない」という意味の形容詞と出ました。こうした相反する要素の混在したフレーズは、ほかにも「さめたしぐさで熱く見ろ」「涙残して笑いなよ」など、Aメロでもみられます。

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きんきら(副詞)きらきらと光るさま。けばけばしく派手なさま

きんきらきん(形容動詞)「きんきら」を強めた語。「――に飾り立てる」

さりげな・い(形容詞)考えや気持ちを表面に表さない。何気ない。「――・い顔」「――・い調子で受け答えする」

(三省堂 スーパー大辞林3.0より)

 この不思議な歌詞について、宵さんは「自分らしさを磨きつつ人に押しつけず自由に生きる」「貪欲に、かつスマートに」と解釈するのが精一杯だとコメント。そのうえで意見を求めたところ、「思春期における、入り交じった複雑な感情」「派手さをさりげなく忍ばせる“粋”の精神」「派手に目立ちたいと思いながらも、その下心を悟られないようクールを装いたい男心」「壁ドンして耳元で静かに告白」など、さまざまな解釈がリプライで寄せられました。

 その一方で、「インパクトと語感を重視して作られた歌詞で、特に深い意味はない」とする意見も多い様子。それも1つの正解でしょうし、各々が曲と歌声から感じたものも、また正解なのでしょう。

2006年リリースの、同曲を収録したベスト盤。いつの世もマッチはかっこいい(Amazon.co.jpより)
協力:宵(しょう)さん(@l_a_g_craft

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