ニュース

「ハリウッドと銭湯のコラボ」ってなんだよ! 「この映画宣伝がすごい! 2018 ~勝手に日本宣伝アカデミー賞」イベントレポート(1/2 ページ)

村上佳菜子もB‘zも銭湯も!? 愛あるカオスがもりだくさんな2018年の映画宣伝を振り返る。

advertisement

 「主演の吹き替えに○○が決定!」

 「完成披露イベントでタレントの××が……」

 インターネットを日々にぎわせる芸能ニュース。その中でも独自ジャンルとして確立しているのが、「映画宣伝」です。

advertisement

 SNSの発達により、ファンの口コミが拡散しやすくなって、興行収入にすら影響を及ぼすようになった昨今。反面、とにかくマスコミを集めて情報を拡散させることだけに特化したように思える公式の発信を目にしたファンたちが「作品の世界観を大切にしてない」「観客をバカにしている」と憤る様子も徐々に可視化されています。

 とくに、海外で一度公開された洋画の日本公開時に発生しがちな「技術のないタレントによる吹き替え」「関係ない芸能人のプロモーション起用」「タイトルの改変」への風当たりは非常に厳しくなっています。

 しかし、一見すると白眼視したくなるような洋画宣伝のなかにも、一周回って独特の味わいが出ているもの、魅力の伝え方について考えすぎてしまったがゆえのシュールなアウトプット、なども存在しています。そんな「面白海外映画宣伝」を丹念にウォッチし続けているのが、ブロガーのビニールタッキーさん。ブログで更新しているこの映画宣伝がすごい!は毎年圧巻のカオスぶりです。

 そんな「この映画宣伝がすごい!」初のトークイベントが、さる2月9日下北沢B&Bにて開催されました。その名も、この映画宣伝がすごい! 2018 ~勝手に日本宣伝アカデミー賞

 登壇したのはビニールタッキーさんと、アメコミライターとして長年活躍し、映画宣伝にも通じている杉山すぴ豊さん。ふたりの映画愛あふれるトークのダイジェストを、ねとらぼでもお届けします。

advertisement

マスクをかぶって現れた二人。映画公開の記者会見さながらのフォトセッションタイムがとられた

杉山すぴ豊さん(左)、ビニールタッキーさん(右)

知らぬ間に活躍していた「村上佳菜子」

 2015年から「この映画宣伝がすごい!」を発表しているビニールタッキーさん。2018年の映画宣伝には、以下4つの傾向があったと語ります。

  1. コラボポスターが多い
  2. 印象的な日本版イメージソング
  3. 特別映像という宣伝ジャンル
  4. 村上佳菜子さんが大活躍

 (3)の「特別映像」というのは、「映画そのものを切り取ったのではなく、オリジナルでつくられたプロモーション映像」のこと。映画「ブラックパンサー」のために作られた映像が紹介されましたが、藤岡弘、さん率いる探検隊(当然そんなものはブラックパンサーには出てこない)がワカンダ王国を捜索に行くという特別映像……確かに気合が入っている。

 (1)~(3)は、口コミでの広がりやすさを意識したプロモーションが増えたんだろうなということで納得ですが、(4)の「村上佳菜子さんが大活躍」とは一体?

 確かに「追想」「くるみ割り人形と秘密の王国」「ボヘミアン・ラプソディ」などなど、とにかくジャンルレスに出演しまくっている……。

 「アスリートって、ちょっとセレブ感のあるイベントにも呼びやすい。それと、日本の芸能マスコミをささえてきたのがスポーツ新聞なんですよね。アスリートを起用すると芸能ニュースとスポーツ新聞両方の取材が来てくれるので露出がしやすいという狙いがもともとある」(杉山)

advertisement

 スキージャンプ選手の高梨沙羅さんも、映画『レディ・プレイヤー1』劇中でヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』がかかるという理由だけで、イベントに呼ばれていたのだとか。

 「でも、『ダウンサイズ』に村上さん呼ばなくてもね……(笑)」(杉山)

「ダウンサイズ」

 全人類を13センチに縮小して人口過多問題を解決しようというSFコメディ映画『ダウンサイズ』で、特大かき氷を食べて破顔する村上佳菜子さん、意味は分からないけどかわいいです。

ベスト10にランクインした作品は……

 2018年は村上佳菜子無双だったことが明らかになったところで、いよいよ「この映画宣伝がすごい! 2018」が順々に発表されました。ドキドキの結果は……。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  3. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  5. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  7. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  10. 「ありそうでなかった」 無線マウスのレシーバーが“まさかの便利機能”を搭載! 競合会社も「便利やんけこれ」