桃太郎？　有名なの？　今度ツタヤで借りてみる　全く桃太郎を知らない女の子と会話する漫画が癒し太郎すぎる

　「桃太郎」って有名なの？　じゃあ今度ツタヤで借りて観てみる――奇跡的におとぎ話の「桃太郎」を知らないという無知な女の子と会話を繰り広げる創作漫画がTwitterで多くの人に笑顔とときめきを与えています。桃太郎の話しかしてないのにほのぼのして笑って癒される。

　一緒に下校していた男の子から出てきた「桃太郎」というワードに、「えっ、桃太郎って何？」と真顔で返す無知な女の子。まさかの反応に男の子も「すごいね よく今まで避けて通れたね」と驚きつつ、「じゃあ今度ツタヤで借りて観てみる」と間違った方向の興味を持ち出した女の子に、桃太郎がどんな話なのかを教えてあげます。

　その後男の子は単純に“みんな知ってるあの桃太郎の物語”を話していくのですが……桃の中から赤ちゃんが出てくる流れに「斬新な展開～」と新しさを感じたり、桃太郎と名付けられると「タイトル回収来たー！」と興奮したりと、女の子の反応がいちいち斬新。また物語に引き込まれている表情がとてもかわいいかったり。おなじみの桃太郎の会話劇なのに、よくわからないけど、こちらまでワクワクしてくる……！

　そして物語がエンディングを迎えると、「いい話～～」と優しく拍手しながら涙するピュアすぎる女の子。桃太郎にハマってメディアミックスに期待する彼女にはもっといろいろと教えてあげたくなりますが、続く「で、2期はいつ？」という質問には思わず笑ってしまいます。2期という発想はなかった。

　投稿したのは『デンキ街の本屋さん』の作者で、現在「少年ジャンプ+」で『阿波連さんははかれない』を連載中の漫画家・水あさと先生（@mizuasato）。今回の漫画はコミティア122（2017年11月）発行のオリジナル同人誌『むっちゃんは無知』からの抜粋で、Kindleストアで配信されています。本誌では10ページほどの続きが読め、女の子・むっちゃんと幼なじみ・ヨシくんの仲の良さを感じたり、変わらずかわいい無知ぶりを発揮するむっちゃんの姿を見ることができます。

　Twitterでは「表情がかわいすぎる」「やりとりが面白い」「テンポめっちゃ好き」と拡散され、また桃太郎を使った新たな切り口の展開に「発想に脱帽」「桃太郎しか話してないのにこのほっこり感よ」と称賛の声が上がるなど、反響を呼んでいます。

画像提供：@mizuasatoさん