ニュース
日本漫画家協会、ダウンロード違法化の対象拡大に改善を提言
「表現や研究などの萎縮はもとより、人権の制約につながることが決してないように」と十分な審議を求めています。
advertisement
日本漫画家協会は、ダウンロード違法化の対象を映像・音楽以外にも拡大する政府方針について、改善を提言する声明を発表しました。
法改正の主旨はあくまでも「脱法サイト」対策と理解しているとして、民事的規制と刑事罰いずれについても下記を提案。
- くり返し複製する「反復」行為を対象とすること(刑事罰のみ)
- 原作マンガ等を原作のまま、まるごと複製する行為を対象とすること
- 権利者の利益が不当に害される場合に限定すること
「表現や研究などの萎縮はもとより、人権の制約につながることが決してないように」と十分な審議を求めています。
advertisement
関連記事
「ダウンロード違法化」に意見表明続く AICJ「日常的な行為が広く違法となりかねない」 note「クリエイティブを阻害する」
アジアインターネット日本連盟(AICJ)や、noteやcakesを運営するピースオブケイクが意見を表明しました。「違法ダウンロード」対象の全面化 弁護士ら87人が緊急声明 「海賊版対策を超える規制を求める声はどこにもない」
違法ダウンロードの対象の見直しについて、海賊版を規制・刑罰化するなら必要な範囲に限定すべきだと訴えています。情報法制研究所、静止画ダウンロード違法化に懸念を表明
「原作のまま」「著作権者の利益が不当に害される場合」に限ることを明記するよう提言。日本マンガ学会が静止画のダウンロード違法化に反対声明 「ユーザーの研究や創作を阻害する」
「著作物の享受や消費行為が、新たな著作物を創造する『生産行為』でもありうるという点が考慮されていない」「日本の文化が滅びてしまう」 日本漫画家協会が海賊版サイトについて見解を発表
「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトなどが、利益をむさぼっている現実があります」。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.