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「県警はどれだけネットに詳しくないのか!」 ブラクラURLで補導、Twitterでは7割超が補導に否定的(1/2 ページ)

「ブラクラURLを貼っただけで補導」は妥当? それともやりすぎ?

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「ブラクラ女子中学生の補導問題」とは?(前置き)

 インターネット上の掲示板に“不正なプログラム”を書き込んだとして、兵庫県警により女子中学生が補導されたほか、男性2人が家宅捜索を受けた件が話題になっています

 報道によると3人が書き込んだのは、クリックすると「何回閉じても無駄ですよ~」などのテキストが表示され、閉じようとしても消えなくなるというもの。また書き込んだのはプログラムそのものではなく、当該プログラムへのリンク(URL)だったといいます(なお一部では「ブラクラ(ブラウザクラッシャー)」と言われていますが、当該プログラムにブラウザをクラッシュさせる機能はなく、厳密にいえばブラクラではありません)。

問題のプログラムが表示されたところ

 こうした流れを受けて、ネット上では「URLを貼ったくらいで補導はやりすぎ」といった“擁護派”から、「知らない人にとっては冗談ではすまない」「いけない事はいけないと教えるのは当然」といった“補導は妥当派”までさまざまな意見があがる形に。一部では「IT業界の萎縮を招きかねない」など、ネット利用への影響を懸念する声もみられました(関連記事)。

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 果たして「ブラクラURL書き込みで中学生補導」は妥当なのか、Twitterの反応を分析してみました。

「ブラクラ女子中学生の補導問題」のネガポジ


期間:2019/03/01?2019/03/04(Social Insight 調べ)

 「補導に賛成」をポジティブ、「補導に反対」をネガティブとして調査した結果、73.2%がネガティブ、つまり「補導に反対」ととらえていることが分かりました。ただ、後述しますが、Yahoo!ニュースのコメント欄などでは「補導に賛成」派が圧倒的に上位だったりと、場所やコミュニティによってかなりはっきり反応が分かれていたのが特徴的でした。

主なネガティブ(補導に反対)ツイート

 「補導反対」派のツイートで目立ったのは、やはり「単なるいたずらに対し大げさすぎる」というもの。むしろなぜもっと悪質な迷惑広告などを取り締まらないのか、兵庫県警はこんなものしか取り締まれないのか、といった声も多くみられました。

消しても消えない広告やってる方逮捕してよ…
兵庫県警ってどれだけネットに詳しくないのか…
ヤフコメ見てたらインターネットの概念を理解していない人多すぎる…

ネガティブなツイートをもっと見る

期間:2019/03/03~2019/03/06(Social Insight 調べ)

主なポジティブ(補導に賛成)ツイート

 一方、「補導賛成」派の意見では、「行為の重さにかかわらず、悪意を持って人に迷惑をかけたのだから処罰を受けるのは当然」という声が多数。また「PCリテラシーのない人にとっては冗談ごとで済まされない」など、誰もがブラクラに対処できるわけではない、といった意見もみられました。

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10代らしく罪の意識に乏しい事例
悪意を持って誘導のURL貼ったことは悪質…
リアルもこっちかよ…

期間:2019/03/03~2019/03/06(Social Insight 調べ)

マジョリティはどっち? Yahoo!では対照的に「補導は妥当」が上位

 今回はTwitterを対象に調査しましたが、前述のとおりYahoo!ニュースのコメント欄では「補導は妥当派」が上位に表示されるなど、見る場所によってまったく違った見え方になっていたのが特徴的でした。参考までに、Yahoo!ニュースの記事「『ブラクラURL』で補導 物議」から上位コメントを一部抜粋します。

  • パソコン自体にそれほど明るくない人たちでもパソコンやスマホを使用しなければいろいろなサービスが受けられない世の中になってきている以上、それを悪意をもって阻害するプログラムを拡散させるのは防止するのが当たり前だし、それをした者は処罰されなければいけないでしょう。
  • パソコンに詳しくない特に熟高年者にとってはジョークで済むのかどうか等はわかりようもない。実際に後日金銭を要求されるケースや個人情報を抜き出されるケースが跡を絶たない以上、冗談では済まされない。
  • この程度で補導されるのか?と思っている人が多いのが問題。一昔前のネット上でのイタズラと違い、 慣れていない人が触れる機会が多くなった今、それがウィルスかどうか?も分からない人が増えているのだから、無闇に人を不安にさせるような事をすればそうなるのは当然

 1つの話題で、ここまでネット上での意見が割れるのはなかなか珍しいケースです。補導は妥当か、それともやりすぎか、みなさんはどちらに共感しましたか。

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