うなり声を上げていたワンコが飼い主との再会で見せた姿は―― 迷子犬の救助劇に感動
小さなワンコが教えてくれた大切なこと。
ある日、米国の非営利アニマルレスキュー組織「Hope for Paws」に「助けてほしいワンコがいる」という緊急通報が入りました。
スタッフたちが現場に向かうと、そこには車の奥に入り込んでぶるぶると震えている1匹のプードルの姿が。ワンコが逃げないようにプラスチックのフェンスで周りを囲い、男性スタッフが「どうしたの?」「寒いでしょう」と優しく話しかけながらワンコに近づきます。
しかしワンコはとてもおびえてぶるぶると小刻みに震えたまま、表に出てこようとしません。スタッフはまずワイヤのついた棒でワンコを保護しようとしますが、車の横に逃げてしまいました。
ワンコの様子を見ているうちに助けてほしそうなしぐさに気付いたスタッフはもう一度プラスチックのフェンスでワンコの行く手をふさぎ、辛抱強く話しかけながら少しずつ距離を詰めていきます。
そしてワンコにそっと手を差し出して匂いをかいでもらうと、ワンコはスタッフたちが自分の敵ではないことがわかったのかおとなしく頭をなでさせてくれました。
ワンコを無事に保護できたものの、困ったことに首輪やタグが無いうえにマイクロチップが入っていなかったため身元がわかりません。そこでスタッフはInstagramに写真を投稿し、飼い主を捜すことにしました。
保護された後「Puddles」と名付けられたワンコはしっかりシャンプーとドライヤーをしてもらい、見違えるほどふわふわになりました。数時間後にはすっかりリラックスしてスタッフにお腹を見せるようになったPuddlesですが、驚くことに飼い主が見つかったという連絡が入ったのです。
飼い主さんに会うとちぎれんばかりに尻尾を振るワンコ。飼い主さんによるとこの子の本当の名前は「Charlie」で、とってもわんぱくな男の子で網戸をかじって穴を開け、そこから逃げてしまったそうです。
Charlieはスタッフに「ワンコに常にタグつきの首輪をつけておくこと」の大切さ、そして万一のときもマイクロチップを入れてあれば飼い主さんがワンコを探すつらい時間を減らせることを教えてくれました。
Hope for Pawsは日々の活動をYouTubeやInstagramで報告しています。動物たちを救助するべく日夜駆け回る彼らの活動を応援すると同時に、不幸な動物が1匹でも減ることを願わずにいられません。
(三日月 影狼)
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