「RADWIMPS」が7曲目の“3.11ソング”を発表 野田洋次郎「ほんの少しの心の安らぎになったら」
野田さん「せめて子守唄に」。
ロックバンド「RADWIMPS」が3月11日14時46分、2011年の同日同時刻に発生した東日本大震災から8年が経過したことを受けて新曲「夜の淵」を発表。同バンドのオフィシャルサイトでは、ボーカルの野田洋次郎さんが楽曲、そして震災への思いをつづったコメントを発表しています。
震災発生の翌年である2012年から毎年3月11日ごろに楽曲を発表しているRADWIMPS(2017年のみ未発表)。7曲目となる震災ソング「夜の淵」は、北海道や関西での地震、西日本での豪雨など2018年に発生した災害を機に制作された“子守唄”が元となっており、野田さんは「昨年地震が起きた夜、停電で真っ暗な中SNSなどで恐怖と闘いながら朝を待つたくさんの声を受け取りました」とSNSを通して被災者の声を見聞きしたことをつづり、「あいも変わらず何もできない自分にもどかしさを感じながら、せめて子守唄に、ほんの少しの心の安らぎになったらいいなと思い今回の曲を作りました」と被災者に寄り添った制作意図を明かしました。
同曲はバラード調の楽曲で、歌詞には「もう少しで朝がくる 眩しいほどの光連れて」「僕らはずっと近くで想いあう 僕らはぎゅっと手を繋ぎあう」など希望を込めた言葉が。また野田さんは、東日本大震災への世間の関心が薄れていくことを危惧しているようで、「今も数多く行方がわからない方がいます。そしてその帰りを待つ家族の方がいます。元の場所に帰れない方がいます。原発の修復、廃炉作業をするたくさんの方がいます。オリンピックももちろんいいけれど、なんだか色んなことに蓋をして、忘れてお祭りになるのだけは嫌だなと、思います」と再び震災に目を向けるように呼び掛けています。
7曲目の楽曲発表にファンからは、「あの日、もうこれで死ぬのかなって思って知らない人と手を取り合ったのを思い出しました」「複雑なんだけど、RADWIMPSの新曲でああまた1年が経ったんだなって」「忘れていないということをしっかり伝えてくれることが、1番嬉しいです」「震災を風化させないでくれるRADWIMPSは本当に格好いいです」など大きな反響が寄せられました。
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