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ドコモ、走った跡が広告になる自転車「STAMP BIKE」を開発 何これ? どんな仕組み?
ヌリヌリヌリヌリと水で描く特殊スタンプタイヤを装着。
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NTTドコモが、走った跡が広告になる自転車「STAMP BIKE」を開発しました。
STAMP BIKEは、自転車シェアリングサービス「ドコモ・バイクシェア」用車両への導入想定とともに、シェアサービスにおける新たな広告手段の提案として、併せて環境負荷低減の啓発を目的とするCSR(企業の社会的責任)活動の一環で生まれました。リアタイヤのトレッド面をスタンプにした特殊タイヤを装着し、水を噴射。ぬれたタイヤの跡がペタペタペタと地面に転写されていく仕組みです。水なので環境影響はなく、すぐに消えます。
タイヤは3Dプリンタとフレキシブル素材で作られたエアレス仕様。3Dプリンタで作るのでスタンプ(広告)の作成や入れ替えも比較的簡単としています。
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(参考)ドコモ・バイクシェアがプラットフォームを提供する、千代田区の自転車シェアサービス「ちよくる」の車両。赤いボディーのシティーサイクルスタイルで、「電動アシスト付き」なのが評価ポイント(借りたはいいが、バッテリー切れで超重ぇぇということはたまにあるが)
2019年3月現在、実導入時期は未定。STAMP BIKEはプロトタイプであり、CSR活動の一環であることから事業化の予定は現時点ないそうですが、同じく新たな広告媒体とうたって0円タクシーを実現した「どん兵衛タクシー」(関連記事)のような施策も出てきています。所有から共有、利用へ、この時代に沿った「自転車シェアリングを使う、認知する」まで施策をこういった取り組みからも図っていきたい考えです。
シェアリングエコノミーの一般化を前に、STAMP BIKEは利用者へのメリット提供を含めた新たな広告媒体になり得るか。今後に注目です。
さらに前の開発中車両。課題は「それ、本当に広告効果があるの?」でしょうか。遊園地のスタッフがほうきと水で絵を描くカストーディアルアートは、立ち止まって見入ってしまいます。あれがもし広告だったらすごい効果があるはずです。しかし自転車は道路交通法上、原則として歩道と車道の区別がある道路では車道を通行しなければなりません。車道に描かれても……見えないし、危ないし、となります。もう1つ、平面形状のタイヤは明らかに乗りにくく、しかも常にぬれている。「ツルッと滑るんじゃないか」「これだと怖いよ」。利用者は心理的な不安を覚えます。この辺りの課題は同社ととしても既に認識しているそうですが……
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