ルーツは軍用車 富裕層に人気「ベンツ・Gクラス」に直6クリーンディーゼル搭載の新モデル(1/2 ページ)
価格は1170万円から。
メルセデス・ベンツ日本は4月4日、同社の上級オフロードシリーズ「Gクラス」に新たな直6クリーンディーゼルエンジンを搭載した新モデル「G 350 d」の販売を開始しました。
Gクラスは、タフな軍用車をルーツとする同社乗用車の最上位SUV(スポーツタイプ多目的車/クロスカントリービークル)。1979年の誕生以来、ガツンと箱形で直線基調のデザインが潔い骨太スタイリングと堅牢なボディー、高い走破性能と質感を両立した高級車です。
2018年にはそれらの魅力を引き継ぎながらモデルチェンジを実施。メルセデス・ベンツ車においてオンロード、オフロードともに最適なパフォーマンスを発揮することが明確に期待される「究極のオフローダー」として進化を続けています。
静粛性、快適性を高めたクリーンディーゼルエンジンを採用
G 320 dは、環境性能と静粛性を高めた直列6気筒のクリーンディーゼルエンジン「OM656」を新たに採用したのが目玉です。
OM656は、セダンの上級シリーズ「S 400 d」などにも採用され、メルセデスの直6エンジン「M256」と基本設計を共用するモジュラーコンセプトを取り入れた最新世代の3リッターディーゼルツインターボエンジンです。
最高出力は286馬力。従来モデルの7速AT(7G-TRONIC)より多段化と軽量化を進めた新型の9速AT「9G-TRONIC」とともに、約61.2kgf-m(600Nm)の強力なトルクを1200~3200rpmの低回転域で発生し、総重量約2.8トンの大きな車体を停止から時速100キロまで7.4秒で加速できる鋭い走行性能を実現します。
また、環境性能の配慮と効率の最適化を見込む2ステージターボのクリーンディーゼルエンジンとして、燃焼を最適化して窒素酸化物(NOx)を後処理前段階で低減する「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)システム」や、燃焼室内の温度を上げて排出ガス浄化システムの効率をより高める排気側可変バルブリフトシステム「カムトロニック」などの新世代機能を実装。ヨーロッパの公道路上排ガス試験「RDE(Real Driving Emission)規制」に適合します。
車体サイズは4575(全長)×1860(幅)×1970(高さ)ミリでホイールベースは2850ミリ。デリバリー開始は2019年7月、価格は1170万円(税込)からです。
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