ニュース

ファミレスのココスが年初来安値 業績下方修正と株主優待休止のダブルパンチ

優待の切れ目が縁の切れ目?

advertisement

 2019年4月17日の株式市場で、ファミリーレストランを展開するココスジャパン(東証JASDAQ)が続落。年初来安値を更新し、前日から95円安(-5.47%)の1643円で取引を終えました。


ココスジャパンのWebサイトより

一気に下落したココスジャパンの株価推移=Yahoo!ファイナンスより

 15日に2019年3月期の業績予想を大幅に下方修正すると発表。人件費上昇などが響き、最終利益を従来予想から約4億円減の2億8700万円に引き下げました。前期(8億5400万円)と比べても大幅な減益になります。同時に、こうした経営状況を受けて、株主優待制度を当面休止すると決定。100株以上200株未満の株主の場合、ゼンショーグループのお食事優待券1000円分と飲食代金5%引きカードを贈るといった内容でした。

 業績の悪化に加え、実質的な利回りを下げることになる株主優待の休止に投資家は失望。16日のココスジャパンの株価はストップ安(値幅制限の下限)まで売り込まれていました。17日にも続落したことで、下方修正の発表前から株価は27%も下落した計算になります。

advertisement

ココスジャパンは株主優待の休止を発表=IR資料より

 17日は、同じゼンショーグループで、パスタ専門ファミリーレストランのジョリーパスタ(東証2部)も、特に何も発表していない中、ココスにつられる形で下落しています(ジョリーパスタは18年10月の時点では業績見通しを上方修正しています)。親会社のゼンショーホールディングスも続落しました。

 またこの日は、ステーキ店を展開するブロンコビリー(東証1部)が、前日に通期業績の減益見通しを発表したことで急落。年初来安値を更新し、259円安の2356円と、約10%下げて取引を終了しています。吉野家ホールディングスが6年ぶりに通期で最終赤字に転落するなど、外食企業に厳しい春になっているようです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. そうはならんやろ “0円の画材”と“4万円の画材”、それぞれでジョーカーを描いてみた結果に驚き【海外】
  2. マクドナルド、兎田ぺこらとのコラボ匂わせ→斜め上の解釈で生まれた“架空のキャラ”に爆笑 「それにしか見えないw」
  3. 「ジオング」を“貴婦人風”に徹底アレンジした結果…… 2年がかりの“超大作3DCG”に反響 「立体化してほしい」
  4. 心身不調の壇蜜、1年の“30%以上が入退院”な難事に本音吐露 次々襲うネガティブ変化に「難所は多種多様」「長生きって難しい」
  5. 100均のクッションゴム、まさかの使い方に目からウロコ 家中の“プチストレス解消法”に「思いつかなかった!」「これはすごい」
  6. 「普通に失礼だとか思わないんかな」 小浜線公認キャラの展示パネルを覆うように“貼り紙”で謝罪 観光協会「不快な思いをさせた」
  7. 売上7億円超の人気漫画『小悪魔教師サイコ』作画家・合田蛍冬氏が出版社を提訴した訴訟が和解 同一原作の後発漫画が出版されトラブルに 出版社は謝罪
  8. 大竹しのぶ、お別れ近づく“孫娘”と笑顔のペアルック 10年後の17歳でも「私達の事覚えていてくれるかなぁ」
  9. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  10. 患者から「相談しづらい」と言われた男性医師が決断→イメチェンした爽やかな姿に「うぇ!? 同じ人!?!?」「髪型変えると表情も変わる」