ニュース

ロケットの和名は“大筒狸” 映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を浮世絵風に描いたイラストがカッコいい!

ハルクは横綱力士風の「豪傑張躯丸」、キャプテン・アメリカは、「米国団長」など和名もカッコいい。

advertisement

 公開中の映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を浮世絵スタイルで描いたイラストがTwitterで大きな話題を呼んでいます。アメコミヒーローと浮世絵のマッチング、超かっこいい……!

 日本のみにとどまらず、世界中のマーベルファンから絶賛の声が上がっているのは、イラストレーター・TAKUMI(@takumitoxin)さんのイラスト。エンドゲームに登場する11のキャラクターを浮世絵テイストで描いています。

 サノスは、6つの石を持つことにちなみ、名前に仏教の「六道(仏教の中で輪廻転生する6種類の世界のこと)」を組み込んだほか、日本神話に登場する「スサノオ(須佐能男)」に由来して「六道将軍佐能須」と表現。インフィニティ・ガントレットを手に凛々しい表情を見せています。

advertisement
TAKUMIさんが描いた「六道将軍佐能須」「鉄武者八十五號」

 アイアンマン(マーク85)は「鉄武者八十五號」。ナノテクによってさまざまな武器を作り出すことが可能で、自己犠牲の決意を持つアイアンマンは、たくさんの武器を背負い、義経のために絶命した武蔵坊弁慶の要素に、舶来の鉄よろいが衣装のコンセプトとなりました。またリアクター回路の様なオリジナルの毘沙門亀甲を着物の柄に採用するなど、細かい部分までこだわって描かれています。

 キャップの愛称で親しまれているキャプテン・アメリカは、「米国団長」。皆のリーダーとしてあだ討ちに向かうキャプテンアメリカは、赤穂浪士の火事装束的な要素と、原作に近い魚ウロコのよろいがコンセプトになっています。腰には団長の証である采配が描かれているほか、トレードマークの盾(シールド)と同じ、円形を重ねた七宝柄を着物に採用するなど、クオリティーの高い仕上がりに、ファンからは「自分はキャップが好きなんですが、めちゃくちゃかっこいいですね!」「米国団長好きです」といった声が上がっています。

 ハルクは怪力であることから力士をイメージした「豪傑張躯丸」。歌舞伎風の隈取りは格闘ゲーム「ストリートファイター」に出てくるキャラクター(エドモンド本田)のオマージュだそうです。

北欧神話に登場する雷神ソー(THOR)は日本語で“トール”とも読めることから“徹(とおる)”という字を使った「雷電徹」。ソーの背には雷神の太鼓が描かれているほか、原作で登場する六つの円を持つよろいは、山伏やテングが着る結袈裟で表現しています。

 ブラック・ウィドウは「後家忍黒蜘蛛」。元スパイなのでくのいちとなっています。ホークアイは「流浪人鷹眼」。TAKUMIさんは「上着を陣羽織に、身軽さを出すために下半身のよろいを布地にしたことで、一見一番日本を感じられるキャラなのに実は日本には実在しない服装になりました」と意外な裏話を明かしてくれました。

advertisement

 キャプテン・マーベルは「驚異隊長」。は原作のタイトなスーツのデザインとカラーリングを表現するために、飛脚の腹掛けに襷、こてが採用されています。ウォーマシンはマーク6にちなみ「六式戦機」。「機械感を出すために文字を入れた」のがポイントで、角張った着背長(きせなが)の大よろいが採用されました。

 またファンの間でも特に人気が高かったのが、アントマンと、「ガーディアンズ」の一員・ロケット(アライグマと呼んではいけない)。アントマン(スコット・ラング)は窃盗罪で服役した経験があるなど元泥棒ですが、現在はヒーローとして活躍しているため、「蟻義賊」と名付けられています。これについてTwitterでは、「ネーミングセンスが素敵すぎます」「蟻義賊と書いてアントマンと読むセンス。神かな?」との声が上がっています。

 また衣装については、「義賊面を強調して石川五右衛門スタイルにしようかとも考えた」と言いますが、「和式馬具を付けた蟻に乗せたかったので、騎馬に調和する武士姿になりました」とTAKUMIさん。スタイリッシュな仕上がりとなりました。

 いつも通りブチ切れモードのロケットは、今にも銃をぶっぱなしそうな表情。与えられた和名は「大筒狸」で、本人の耳に入ったらさらにブチギレられそうです。

 TAKUMIさんによると、ロケットは反社会的な人格でありながらな宇宙の平和を守るという相反するアイデンテティを持つことから、カタギとは見なされていないながらも江戸の町を守った火消し組の装束を取り入れたほか、爆弾の代わりに花火玉を持たせたとのこと。それぞれのキャラクターに沿った工夫と平安時代から江戸時代にかけてのさまざまな職業や身分に由来するモチーフで描かれているところが面白さを感じさせます。

advertisement

 なお、TAKUMIさんはこのほかにもデッドプールやバットマンといったアメコミヒーローのイラストをTwitterで公開中。Instagramでは個別イラストも見ることができます。

TAKUMIさん作品集

【5月2日追記:TAKUMIさんからそれぞれのキャラクターの衣装デザインのモチーフについて教えていただいたので、一部本文を追記しました。】

画像提供:TAKUMI(@takumitoxin)さん

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  6. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  7. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  9. 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」